詩　風の履歴

あなたはどこからやって来て
どこへ去っていくのですか？

あなたは僕を涼しくさせてくれる
時には気持ちよくさせてくれる
どこからともなくやって来て
僕の身体に吹き付ける

花々がそよいでいるのも
煙草の煙を運ぶのも
あなたのはからい

私は朝の公園にいるあなたが好きです
清々しさそのもののあなたが

でも一体あなたはどこから舞い降りてきて
僕を置き去りにして
どこへ行こうというのですか？
教えて下さい

そのとき一陣の風が
僕の身体を抱きしめて
ぴゅうと吹き抜けていった

風が答えてくれた気がした