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会計事務所の未来を切り開く!AIで働きやすい職場に

ChatGPT(有料版)を使い始めてから3週間。

同時期にその他のAIツールも活用することで、少なく見積もっても私の業務時間が10%削減されました。10日間働いた場合、1日分の休みが取れるということです。

それぞれのAIツールでどのように効率化されたか述べていきます。

文字数指定の文章作成(ChatGPT)

ChatGPTは、文章作成やタイトル作成で便利に使っています。

先日講演の概要作成の依頼がありました。しかも文字数の指定が400字以内と。おそらく今までは30分かかっていたでしょう。これが、ChatGPTによりたった5分で終了。しかも文字数も添えて。

講演の紹介文をChatGPTに依頼

契約書チェックも安心(リーガルフォース)

弁護士の先生に契約書のチェックを依頼すると、回答があるまで1週間。しかも具体的な訂正項目が分からないということがあります。

これが、「リーガルフォース」を使うと、契約書をアップロードしてレビューしてもらうだけ。たった3分で完了するのです。

リーガルフォースのチェック例

「リーガルフォース」に実際の業務委託契約書をチェックしてもらったところ、「自動契約更新になっているがそれでもいいのか?」という指摘がありました。一人で契約書を作成していると、見落とししがちな論点でした。

YouTube動画の文字要約(ChatGPT Summary)

中医協など厚生労働省の検討会がYouTubeにアップされるのはいいのですが、いざ閲覧するとなると長時間になります。2時間の動画であれば、2倍速でも1時間。業務中に1時間観るのはなかなか難しいでしょう。

これが「ChatGPT Summary」だと動画の内容を文字で要約してくれます。

写真右が動画を要約した文章

2時間の動画であっても5分もあれば要点を掴むことができるでしょう。さすがに全て論点を網羅しているわけではないので、気になる項目があればその時間帯に飛んで閲覧するのもありです。

PDF文書要約で効率化(Chat with any PDF)

厚生労働省や国税庁のPDF文書は数百ページに渡ることがあります。これをすべて目を通すのは至難の業です。従来は興味のある部分だけを単語検索して読むようにしていました。しかし、それでも検索結果が必ずしも自分の求めているものでなかったりしました。

これが、「Chat with any PDF」を使えば簡単に要約ができます。正確にいうと、PDFをまず読み込み、AIに対して質問することで欲している情報を得ることができます。

令和5年度税制改正大綱のPDFは111ページもありますが、医療法人に関連する部分だけを抽出すると、5ページ程度ではないでしょうか?「医療法人」「医療」に関連する税制改正項目を聞いたら数秒で抽出してくれました。

ChatでPDF文書の中身を回答

セキュリティ対策どうする?

ChatGPTなどAIツールは学習することにより、精度を高めていっています。そのため、クライアントの個人情報を載せればセキュリティー的に問題があるのは言うまでもありません。そのため、弊法人では下記のようにセキュリティーに配慮していきます。

・無料版では、当然ながらこちらの質問項目が学習に使われてしまうので、法人として使う場合にはまず有料版を使う。
・質問や検索には、個人情報が特定できる情報を入力しないようにする。
・法人では1つのIDで運用し、検索結果が全職員に見えるようにする。

なぜ、今AIなのか?

病院と同様、会計事務所の人手不足も深刻化しています。中小会計事務所では、特に有資格者である税理士を集めるのは相当難しくなっています。

デジタルネイティブの若い人たちが働きたいと思ってくれるためには、最先端のデジタル技術を活用することが不可欠です。いずれはGoogle検索のように普段の生活からChatGPTのようなAIツールを使うようになるでしょう。

プライベートではChatGPTが使えるのに職場では使えない。これでは不満が出ます。どのみちAIが来るのであれば、できるだけ先進的に使いこなし、人間ができる仕事に特化する。

そんなことをここ3週間で考えていました。

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