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EIGHTTWOのショートショート小説


どうも!
eighttwoです。

本日は私の短編小説3選を紹介いたします。

ぜひお楽しみください!

1「うすい教科書」
2「まんまる電車」
3「えいがさ」

です。

1「うすい教科書」



緊張と期待の4月。


それは多くの子供にとって、新学年の初めを意味する。



人と触れあうのが好きな子は、

今年はどんな人たちと仲良くなれるだろうかと

期待に胸をふくらませる。


一方で、 内向的で一人で行動するのが好きな子は

新しい環境に慣れていけるかと

緊張をいだいている。



こうした様々な感情をつめあわせた箱となっているのが


「学校」


である。




好業式。



この日はみんな授業がないのに、大きなリュック、バックを背負って登校する。


もちろん意味はある。


たくさんの教科書が配られるからだ。


そして、それはいつもと同じように。。


「一冊ずつ後ろへ回してー」


という生生のかけごえとともに

教科書は各々の机の上に着実につみあがっていく。



今年も同じだった。


最後に配られた教科書はちょっと変だったけど。


とてもうすい本だった。



「今年の道徳の授業ではこの本を使います。」



全13ページ。

最後のページには13と記されていた。


「あ、まだ開けないでね」



たまたま開いてしまった 6ページ、


なにも書かれていなかった

なんだろう。



不思議なことはそれくらいだった。




それ以外のことはうそかと思うくらい去年と同じような流れの一日だった。



そしてそれは、

その後の日常も同じである。


1年生、2年生、3年生と学年が上がるにつれて、時間の流れは加速度的に否応なしにつきすすんでいく。



2「まんまる電車」

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