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【写仏部】福島市「岩谷観音」の仏さま

今回は久しぶりに「note写仏部」の活動です。
「note写仏部」について、詳しくはこちらを。

(追記)諸事情あって↓に引っ越し。(2024.5.24)

ぼくは絵は描かないので、写真班(班長)という位置づけになっています。

最近、部長であるHimashunさんから、
「石仏を描くべし!」
とのお達し(=部長令)が出されました。
ぼく自身、福島市の信夫山しのぶやまにある岩谷観音いわやかんのんを紹介したいと考えていたので、ちょうどよかった。
よく晴れた5月の午後、カメラを提げて行ってきました。

信夫山は、福島盆地の中央に立つ、標高275mの独立峰です(地学的には、周囲が陥没した際に取り残された「残丘」)。
福島市街の真ん中にそびえているので、よく目立ちます。
信仰の山としてあがめられてきた歴史を持ち、いまでも数多くの神社や旧跡、お寺やお墓を山のあちこちで見かけます。

岩谷観音は、南東部の岩壁に掘られた磨崖仏群で、最初この地に観音さまが置かれたのは平安末期から鎌倉時代にかけて。現在の磨崖仏は、江戸時代、西国三十三観音を模して刻まれたと伝えられています。

庚申塔が民間信仰らしさを感じさせます。

石窟を思わせる箇所も。

向かって右に「十三番」、左に「近江國石山寺」の文字が読み取れます。
西国三十三観音巡礼第十三番札所、紫式部ゆかりのお寺ですね。

信夫山の地質は、主に凝灰岩や砂岩などの堆積岩で構成されているそうで、磨崖仏を刻むには、鑿が入りやすく都合がよかったと思われます。他方、風化が早い様子も見て取れます。

「危険なので立入禁止」のロープが張られている場所も。以前は普通に入って行けた記憶があるのですが。仏像保護の観点もあるのでしょうか。とはいえ、少々荒れ気味なのは残念。

境内と山麓をつなぐ階段の途中に、年代的には新しそうですが、お地蔵さまがたたずんでいらっしゃいました

先日、北海道在住の写仏部員(写真班員)anne_co(あんこ)さんが、地元の「新四国八十八ヶ所霊場」巡りの記事を投稿されていました。そちらに登場したお地蔵さまの一体は、温かそうで可愛らしいニット帽をかぶっていらして。
福島はすでに初夏なので、お地蔵さまが熱中症で倒れたりしないよう(?)、麦わら帽子スタイルです(ちょっぴり斜めなかぶり方がナイス!)。

同じく部員のpopoさんは、上の記事の別のお地蔵さまを写仏され、さらにアンディ・ウォーホル化(←見ればわかる!)

あやのん部員の記事では、話題がウルトラマンにまで広がった!

さて、だいぶたくさん写真を載せましたが、実をいうと、どの仏さまがどういうお名前で、どういった由緒なのかは、さっぱりわからない...…。

以上、福島市の隠れた名所・岩谷観音からお届けしました。またね!


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