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1995年自転車の旅

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昔々、一人の青年が東京から鹿児島まで自転車で旅した記録を、そのとき感じたこと・現在の視点で考え直したことなどと合わせて、不定期で連載します。 それはまた、30年前の日本を垣間見る… もっと読む
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記事一覧

1995年自転車の旅|07|謎の酷道「錦峠」と銚子川の青き淵

 1995年(平成7年)秋。一人の青年が東京から鹿児島まで自転車で旅した記憶と記録です。  …

江口 敬
3週間前
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1995年自転車の旅|06|紀伊半島上陸

 1995年(平成7年)秋。一人の青年が東京から鹿児島まで自転車で旅した記憶と記録です。  5…

江口 敬
1か月前
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1995年自転車の旅|05|岬

 1995年(平成7年)秋。一人の青年が東京から鹿児島まで自転車で旅した記憶と記録です。  6…

江口 敬
2か月前
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1995年自転車の旅|04|海の道

 1995年(平成7年)秋。一人の青年が東京から鹿児島まで自転車で旅した記憶と記録です。  …

江口 敬
3か月前
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1995年自転車の旅|03|富士山と東海道

 1995年(平成7年)秋。一人の青年が東京から鹿児島まで自転車で旅した記憶と記録です。  …

江口 敬
3か月前
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1995年自転車の旅|02|どこで眠ればいい?

 1995年(平成7年)秋。一人の青年が東京から鹿児島まで自転車で旅した記憶と記録です。  …

江口 敬
4か月前
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1995年自転車の旅|01|プロローグ

 もう30年近く前なんだな、と思う。  1995年。元号で数えるなら平成7年。  ぼくは一人、東京の片隅で、不安と鬱屈と楽観とその他もろもろの処理しきれない感情と状況を抱えながら、これといった人生の目的も持たないままその日その日を投げやりに暮らす、ちんけな若造だった。  23歳。大学は卒業していた。細かいいきさつは省くけれど(もしかしたらこの先どこかで書くかもしれない)、生きることのトラップに自ら好んではまり込んだぼくは、いま振り返ってみても言い訳しようのない、世間知らずで自