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神々アティテュード

自分にとって新しい事をする。ただし、面白いと思える事をする。
そうすると、「尊敬」や「憧憬」という感情が芽生えるという事をあらためて知った。

例えばお菓子作り、例えばタミヤのプラモデル、ボルダリング、ダンス、短歌、ラップ、なんでもいい。

関心と面白さを感じて、そういった新しい事の「初心者」になると、途端に今まで見えなかった諸先輩の凄さや、その道を代表するような神々の後光が感じられるようになる。
これまでは、「ああ、やってるな」とか「ああ、居るな」くらいにしか認識していなかった情報が、ずっしりと充実した塊として、人として、カルチャーとして目の前に現れる。

「すげぇ、神じゃん。」
という感嘆が溢れる。

私はスポーツに興味や関心がないが、もし楽しんで何かの競技をやりはじめたとしたら、目の前にたくさんの神々が現れるのだろう。今までなんとも思わなかった事が、すごい事として現れる。それは必ず私の人生を輝かせるはずだ。

私がいま大変な興味関心をもって取り組んでいることの一つが「3DCG」である。blenderというソフトを使っている。毎日ちょっとずつ、YouTubeの関連動画を見たりして見よう見真似でやっている。楽しい。もっと上手くできるようになりたいと思う。そして何より、自分なんかまだビギナー中のビギナーであり、少林寺三十六房でいうところの、最初のプールを飛び越えられずに飯にすらありつけていない状態である。つまり1番下っ端である。
そんな1番下っ端の視点から見える世界は素晴らしい。神々が輝いている。スゲェ奴らがわんさかいて、オラわくわくすっぞ、である。

友達とバンドをやり始めた時、見よう見まねでWEBサイトを作り始めた時、車の運転を覚えた時、サラリーマンになった時、父親になった時、魚釣りを始めた時。こういった様々な局面で、「すげぇ、なんだあいつ神じゃん。」みたいなシーンがある。いまその感じ。blenderでその感じになってる。このように思えている間は、世界と人生は輝く。

注釈としては、世界と人生が輝くのであって、自分が輝いてるわけではないという事。でもそれでいいんだ。

ポイントは「アティテュード」である。

私は映画「ベスト・キッド」は初代のラルフ・マッチオ&ノリユキ・パット・モリタ版が最高だとは思っているが、ジェイデン・スミス&ジャッキー・チェンのリメイク版もなかなか悪くない。1つめちゃくちゃ好きなシーンがあるからだ。
ジャッキーがジェイデンに、ジャケットを着て脱ぐ動作を繰り返しやらせる謎修業のシーンだ。
ジェイデンは「は?意味わかんねんだけど」みたいなクソ態度でダラダラやるやるわけ。ジャッキーはそれを改めさせる。

「アティテュードだ。」と言って、仏頂面をやめさせ、ニコりと笑ってみせる。
嘘の作り笑顔でいいから、楽しそうにやれとでも言うように。

アティテュードとは「姿勢」とか「取り組む態度」という意味だ。

私はこの「アティテュード」のシーンがとても好きで、以来、新しい事に取り組んだり教わったりする時は「アティテュードだ」と自分に言うようにしている。

↓3分25秒に「アティテュード。」がある。

好きなものがある。
それが人生で一番大事な事だ。

そしてアティテュードだ。
そうすれば毎日が楽しい。

〈DAY42#72〉

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