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クスノキ


楠 (クスノキ)


クスノキ目、クスノキ科、ニッケイ属


常緑広葉樹で高木とされるものであり成長する
スピードが早く、大きく育てば全高30mの
大木にまでも成長する事から神社などで御神木
として植えられる樹木。


原産は日本を含む東南アジア諸国。


家具の材木としても優秀で、造船や建材に使用
されている。また工業用油も抽出できる樹木。
樹木に防虫性能と香木成分が含まれている為に
虫喰など少なく仏像作りにも使われたという。


学名や洋名に含まれているカンファーは防虫の
成分を表した名称となっている。

そんなクスノキの葉を食べるのが、青筋揚羽
(アオスジアゲハ)の幼虫である。この蝶は
他の虫が敬遠するクスノキが大好きで幼虫は
その葉を、成虫となった蝶もこれから花蜜を
もらうのである。大木になるのと他の害虫を
退けるので、ある意味で受粉媒介役も果たす
アオスジアゲハは、共生関係とも言える。



開花の時期にクスノキは、自分自身で不要な枝
を切り離してしまう。いわゆる自己剪定をする
ものであり、落ちている枝の断面部を見てみる
と綺麗になっている。


クスノキ以外には、クヌギ、エノキ、ケヤキも
この自己剪定を行うもので、この断面部には
離層という分断させる層が出来て、給水カット
してしまう。秋口に落葉樹の葉が落ちるのも
同じ原理で、水を供給シャットアウトする為の
離層が出来るので葉は落ちるもの。


新たな枝を生えさせるためにクスノキは古い枝
を落としてしまうもので、その太さは成人男性
の親指程の太さのものもある。この落ちた枝を
手で折るととても良い香りがする。香木にして
防虫効果を持つ樹木の落とし物である。


これらしっかりしたものを何本も束ね、端部を
カットして、リネンに包んで洋服箪笥に入れて
やると、良い香りがする天然の防虫剤となる。



和名 樟 (クスノキ)
   楠 (クスノキ)
   樟 (クス)
   楠 (クス)
洋名 カンファー ローレル
   (CAMPHOR LAUREL)
学名 シナモマム カンファーラ
   (CINNAMOMUM CAMPHORA)
分類 クスノキ目、クスノキ科、ニッケイ属
種類 常緑広葉樹、高木
草丈 20〜30m
開花 晩春〜晩夏
原産 日本、関東より南部
   中国、長江より南部
   台湾、ベトナム
言葉 寛大、包容力
撮影 住吉神社(大阪市西淀川区) 花
   長居公園(大阪市東住吉区) 落枝

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