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# 植物図鑑 『花姿編』

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開花の写真をセレクトし、ここに掲載しています。
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白杜若

白杜若

杜若 (カキツバタ)

アヤメ科、アヤメ属、カキツバタ種

深泥池に生えていた白花のカキツバタ。

その花弁に入る一筋の線からカキツバタと
判別できるもので、深泥池に自生するを撮影。

その背景に写る水面の葉は潤菜となる。

和名 杜若 (カキツバタ)
   燕子花 (カキツバタ)
洋名 ウォーターアイリス
   (WATER IRIS)
   ジャパニーズ アイリス
   (JAPANESE I

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実家植物園

実家植物園

川西の実家に昨晩遅い時間に帰った。
時々、顔を見せに帰るのである。

そして、今日もお出掛けなので、朝一で
実家を出る事となり、ほんの少しだけでも
庭の花を見て楽しんでいきなさいなと母に
誘われて、一緒に庭の植物を二人で5分程
だが楽しんだ。

私が植物好きになったのは母の影響である。

そんな母がひとつずつ咲いた花を示しては
『ほら、これはね…』と花の名前を解説と
思いきや『キク科のええと、何だ

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SWEET PEA - NAVY BLUE

SWEET PEA - NAVY BLUE

スイートピー (SWEET PEA)

マメ目、マメ科、レンリソウ属

間近で写真を撮ってる時からもう甘い香りが
辺りに漂っているのが良い。

スイートピーというと柔らかなパステルカラー
が思い浮かぶが、こちらのはネイビーブルーと
いう品種である。カラーバリエーションの中で
最もブルーとバイオレットがしっかりと主張を
しているスイートピーとなる。

一番上にある花弁は旗弁と呼ばれるがコレの
赤紫色

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大待宵草

大待宵草

大待宵草 (オオマツヨイグサ)

フトモモ目、アカバナ科、マツヨイグサ属

北米原産の帰化植物で、明治時代初頭に鑑賞
を目的として渡来したもの。

夏から秋にかけてが開花時期となるが、この
植物は陽が落ちる夕刻、宵の時刻に花が開く
事から待宵草 (マツヨイグサ)の名がつく。

その時間は蝶や蜂や虻もお休みタイムとなり
花の受粉協力をしてくれるのは、蛾となる。
夕刻に開いたその花からは甘い香りが辺り

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LILIUM BULBIFERUM

LILIUM BULBIFERUM

リリウム ブルビフェラム
(LILIUM BULBIFERUM)

ユリ目、ユリ科、ユリ属

欧州南部を原産とする地下球根をもつ多年生
のユリ類となる。学名のブルビフェラムとは
球根を表すもので、球根性の多年生のユリ。

近所の玄関先で見つけたものだが、その花弁
の鮮やかさは素晴らしいものである。

その花の鮮やかな橙や赤からファイアリリィ
の別名をもつ。ガーデンに強いアクセントが
欲しい時に良い

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カラスムギ

カラスムギ

加良須无支 (カラスムギ)

イネ目、イネ科、カラスムギ属

一年生草本

以前に服部緑地都市緑化植物園のガイドの方が
至って真面目に、そして唐突に投げてきた質問
『食糧難なんて事態になったらどうします?』

質問の意図も回答の方向性も見えないままに
その場にいた数人も首を傾げる。下手な回答で
オオヤケドを誰も負いたくないのである。

『私はこの植物園の中、食べられる植物は全て
認識してます』と、

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コミノネズミモチ

コミノネズミモチ

小実鼠黐 (コミノネズミモチ)

シソ目、モクセイ科、イボタノキ属の落葉低木

小さな葉を枝に密につけることから垣根などに
よく利用されている植物となる。

花の後に付く実が鼠色で、ネズミのフンに似る
とこの和名が付いている。

京都は松ヶ崎駅の近くでワサッとてんこ盛りの
状態で植っているのを見て、その大きさに驚く。

放置されている空き地にこれが生えていたもので
樹高も5m、範囲も5mはあったも

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ハクチョウゲ

ハクチョウゲ

白丁花 (ハクチョウゲ)

リンドウ目、アカネ科、ハクチョウゲ属

多年生の常緑低木となる。

その草丈が最大でも60cmのコンパクトさ
が人気の秘訣にもなっており、民家の玄関横
の生垣などや、日本庭園や公園などにも植栽
されるものである。開花時期はとても長くて
春から秋まで、小さく可憐な花を咲かせる。
白花も良いが桃色の斑が入るものもあって
はんなりと可愛い。

この撮影した白丁花の咲いた民家は

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DEUTZIA RUBENS

DEUTZIA RUBENS

ドイツァ ルーベン
(DEUTZIA RUBENS)

ミズキ目、アジサイ科、ウツギ属、の低木

京都の一乗寺辺りを散策している時に見つけ
撮影したものである。色んな情報を調べたが
なかなか詳細には辿り着けない。中国原産と
なっているので、中国のWIKIPEDIAまでも
調べたが、オープンデータにはなってない。

こういうのも時々ある。なので現状レベルで
わかる範囲で載せておく。

学名のドイツァ

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冬青

冬青

冬青 (ソヨゴ)

モチノキ目、モチノキ科、モチノキ属

常緑小高木樹で年中、葉が青い事から『冬青』
の漢字表記がされ、これは中国に於いても同じ
表記がなされている。

分厚いこの葉はとてもゴワゴワしている為に
強風が吹く度、この樹木の中を抜けていく時
その固い葉同士が擦れ特徴的なザワザワ音を
立てるその様を、『戦ぐ』(ソヨグ)と表現。

その事からこの樹木に、戦(ソヨゴ)の名が
ついたとされ、『

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ERODIUM x VARIABILE 'BISHOP'S FORM'

ERODIUM x VARIABILE 'BISHOP'S FORM'

エロディアムバリアブル ビショップフォルム

ERODIUM x VARIABILE 'BISHOP'S FORM'

和名で阿蘭陀風露(オランダフウロ)と呼ばれ
多品種ある中のひとつ。

ロックガーデン、コンテナ、グランドカバー
など、いろんな楽しみ方ができる植物。

一見して『現ノ証拠』(ゲンノショウコ)にも
似てるが同じフウロソウ科に分類される為で
桃色の花弁の地色の上に走る鮮やかな花紋を

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藪手毬

藪手毬

藪手毬 (ヤブデマリ)

レンプクソウ科、ガマズミ属、の落葉低木

日本を原産とし、本州では関東より西部に
自生するもので四国や九州の範囲となる。

紫陽花(アジサイ)の様に、周囲を大きな
無性花である装飾花が、中央部に密集して
咲く両性花を取り囲むスタイルとなる。

この装飾花が特徴的で、5枚花弁の1枚が
とても小さいのが、本種の特徴となる。

和名 藪手毬 (ヤブデマリ)
   薮手毬 (ヤブ

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白詰草

白詰草

白詰草 (シロツメクサ)

マメ目、マメ科、シャジクソウ属

私のフィールドワークの範囲内、淀川河川敷や
近所の公園、そして普段からお世話になってる
各植物園でも普通に見られるのがこの白詰草。

ヨーロッパ原産のこの植物は、日本に江戸時代
に入ってきたもので、他の植物とは全く違った
目的で日本に入ってきた。

長崎港に入ってくるのは、ワインやオランダの
ガラス食器などの割れ物が沢山あって、白詰草

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西洋博打ノ木

西洋博打ノ木

西洋博打ノ木
(セイヨウバクチノキ)

バラ目、バラ科、サクラ属、バクチノキ節

ヨーロッパの東南部を原産とする常緑低木

海洋生物、ヒドラの様な花を咲かせている
もので、このくだりは円椎(ツブラジイ)
でも案内した通りとなる。

そして、この花の香りは、栗(クリ)にも
円椎(ツブラジイ)にも似ている。

日本を原産とする博打ノ木(バクチノキ)は
樹皮が脱落していく事から、カモフラージュ
(迷彩

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