見出し画像

【デジタルカードゲーム】百鬼異聞録を知っていますか?

百鬼異聞録を知りたい方、最近はじめた方へ🌝

デジタルカードゲームの頂点

 2020年11月、めちゃくちゃ面白いカードゲームがリリースされた。それが「百鬼異聞録」。当時シャドバ界隈の有名人がやっていて自分も始めたゲームで、これがめちゃくちゃおもしろかった。このゲームが今もリリース当初と同じような水準でサービスを続けているのでおすすめしたい。

↑これはリリース当初の記事で、当時の反応、特に斬新なゲームシステムへの受け止められ方が伺える。他のデジタルカードゲームとは一味違う。それは独特なシステムがいくつも組み合わさっているからだ。

ゲームのルールだけでなく全体的な雰囲気づくりも高水準である。


そのことは上に貼った記事でもよく述べられているので(非常に上質な記事である)ここからは記事には書かれていない百鬼異聞録の魅力的なルールシステムについて綴っていく。

百鬼異聞録はなぜ面白いのか、そしてむずかしいのか


①事故に耐性のあるルール

百鬼異聞録はカードゲームにありがちなストレスを取り除いている。それは事故だ。事故ると本当に何もできなくなるカードゲームとは違い、とりあえず4体の式神と呼ばれるカードをいつでも動かす(出撃させる)ことができる。

この出撃というアクションによって、キャラが戦闘区域と呼ばれる中央部分に移動する。でも手札使わないってことは弱いんでしょ?と思いきや、戦闘区域に式神を移動させないとライフ(自キャラ)が直接攻撃され放題になってしまうので、出撃はとても大切なアクションだ。逆に出撃させないと弱いまである。
 この手札に依存せずゲームができるカードゲームとして、実は七聖召喚(原神)も同じような性質を持っている。

土地からマナ(MTG)→カードをマナとしてプレイ(デュエマ)→PPが自動で増える(シャドバほか多数)→カードのプレイと別にキャラを動かすという最低保証がある(百鬼異聞録他)

右にいくほど事故りにくい

②時限の概念があり、除去の概念がない

 百鬼異聞録の試合は4体の式神で戦うが、この式神は体力が0になると気絶する。ターンごとに時限が1減り、0になると復活。復活した式神はまたカードを使用したり出撃することができる。

 除去カードこそいっぱいあるが、完全な除去みたいな概念はそもそもない。これは考えてみるとなかなか難しい。その理由のひとつはゲーム中絶えずターンカウントを要求されるところだ。普通のデッキを使ってもシャドバでいうアミュレットビショップのようなプレイ感覚を要求されることになる。
 もうひとつの理由は、あらゆる除去カードが擬似除去カードとなってしまうその奇妙な性質にある。いっぱんに確定除去カードより一時的な除去カードのほうが扱い(プレイング)が難しく、上級者向けである。このゲームではすべての除去が一時しのぎになるので必然的に使い所は難しい。だがいいこともある。それはまさに除去されないことだ。倒されてもいずれ復活する式神でやりたい放題できる。

③カードテキストにカードの効果が全部書かれていない「式神の基本能力」というシステム

カードテキストにカードの効果が全部書いてないとはどういうことか。たとえば磁器蛙の「サイコロ爆弾」というカードがある

サイコロを投げてその目と同じだけのダメージを与える法術カード。さすがにこれだけでは不安定で弱いので、瞬発という鬼火を消費しない特別枠になっている。
 このカードをもっている磁器蛙という式神は以下の基本能力を持っている。

サイコロ判定が成功するとそのターンだけ攻撃力が2上がる能力だ。ところでサイコロ爆弾の運勢1という表記はかならず成功する。つまりサイコロ爆弾のテキストは「サイコロを投げて出た目と同じだけのダメージを与える。磁器蛙の攻撃力がまだ上がっていない場合このターン2上げる」となる。
 一時が万事こんな感じで、このゲームのテキストには書かれていないことが多すぎる。
 棋聖が持つこのゲーム唯一無二のサーチカード。

「神の一手」
わかりにくい書き方という精一杯のフォロー

棋聖の専用カードはほとんどすべてデッキをシャッフルする効果を持っており占い1(=占術1)の基本能力が発動する。これもまた隠し効果になっており非常に分かりにくい。でもそこが面白い。

新カードパックのシステム「悟道」

 ついこの間新パックがリリースされ、悟道というシステムが実装された。悟道領域に手札をストックし、キーワード能力として悟道すると手札が悟道領域と入れ替わる仕組みなのだが、使ってみないと悟道領域に最初からカードが存在することが分からない(書いてないため。カードテキストをよく眺めてると悟道領域に最初からカードがないと流石に弱くない?と気づく)おちゃめな一面もあったりした。

「悟道」っていうセンスすき


 テキストの書き方は確かにあやしいが、絶えず書き直されているっぽい。
また式神カードのナーフやバフ調整がよく入る。ただ基礎が超しっかりしているゲームなのでいくらカードの効果や能力を調整しても無理が出ないと感心する。むしろどんどん調整してくれるのは運営のやる気を感じられてありがたい。
 リリース当初からいままで一貫してめちゃくちゃ面白いという奇跡のゲームなので、とりあえず妖怪の出てくる面白いカードゲームがやりたいというひとはいますぐやってみよう!





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?