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「世界中の億万長者がたどりつく「心」の授業」を読んで

この本は株式会社アクティビスタの代表である河合克仁氏が苦悩を感じた時に出会ったカウンセリングに関する著書です。
共同著者のナミ・バーデン氏がインドで実際に行っているカウンセリング手法を具体例を交えて記載されています。

世の中のいわゆる成功者と言われる方でも「周りからよく思われるように振る舞わないと、、、」や「このままの自分で大丈夫か、、、」といった心の葛藤がつきまわっている

「美しい心」・・・心に何の曇りもないスッキリしたクリアな状態
         目の前で起きている事象に対して、すべき事が直感的に
         浮かんでくる状態(迷わず行動)
         過去や将来を考えたり比較したりする事のない状態
「ポジティブに考えよう!」といった思考はそもそもネガティヴな感情が潜在しているためこれに含まれない
自分と周りを1繋がりで考える=ワンコンシャス
↕️
「苦悩の心」・・・怒り、悲しみ、寂しさ、嫉妬、焦り、自信がない、不安、
         無気力といった状態
         「美しい心」でない状態
「苦悩の心」の状態の時は自分本位の思考となる=アイコンシャス

人は「more」を求める生き物
その「more」は素直で現実的なものか
見栄や理想からくる「more」だと満たされる事がなくなる

葛藤状態を解消する4つのステップ
①自分が苦悩の状態であると気づく
⇨【苦悩の原因は理想への執着】(太ったねと言われて傷つく人はスリムである事が理想、体型を気にしていなければ他人に言われても気にならない)
②深層意識にある心の声にしっかりと耳を傾ける
⇨深層心理を表面化するために心の声を15個以上考える(否定や評価、蔑んだりはしない)
③悩みの本当の正体を特定する
⇨深層心理の奥にある理想像を見つけ出す
 理想像に気づく事ができれば、苦悩の原因について滑稽に感じられ、執着していた理想像から離れる事ができる
 理想像は過去の経験から作られることが多い
④美しい心の状態で正しい行動を選択していく
⇨have toの考え方の時点で苦悩を感じている

【部下や後輩が思い通りに動かなくて苛立ってしまうケース】⇦①
②「正しい事を言っているのに伝わらない」「部下が働かないと拠点の業績が下がる⇨自分もできない人だと思ってしまう」
③「自分は成功者で部下からも慕われる存在だ」という理想像を持っている事に気づく
④部下や後輩のためと思って指示していた事が自分本位の指示という事に気づき、have toからwant toの考えに変わり、指示や否定ではなく部下や後輩本位の助言へと変わる

結論
・理想像を捨てて、現状をワンコンシャスで捉える
⇨そうする事で「自分はこういった人間(理想像)だから、こうしなければならない(have to)」という考えから来る苦悩(gap)が無くなる
・そういったフラットな感情になる事で周りに対する態度やアドバイスも変わってくる
・美しい心の状態を保つためにメディテーションも効果的

この著書を読んでから自分自身何か気分が上がらないなと思ったり、他人に対してイライラしているなと感じたりした時にはこの考え方を実践するようにしています。
そうする事で自分は自分、周りは周りという考えから、俯瞰して物事を捉えられるように日々精進中です。

参考文献:世界中の億万長者がたどりつく「心」の授業

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