雑談力における大切な技術とは!?
雑談力ってなんでしょうか???
辞書を引いてみると
「雑談力とは、親しい親しくないに関わらず、会話する時に間を持たずに雑談ができる能力」
では雑談とは???
「とりとめのない談話」
なるほど、こうやって言われると「そうだよね~」と納得です。
雑談という言葉には「雑」という字が入っていることもあり、かしこまった印象というよりは、フランクで軽い印象であり、ひょっとしたらあまり重きを置かれないイメージがあるかもしれません。
しかしコミュニケーション能力を高めるためには、そして人間関係を構築することにおいても、この「雑談力」というものはとても大切なのです!
雑談力のある人とは、どんな人でしょうか?
例えば・・・
知識が豊富な人
色々なことを知っている人
話題が豊富な人
こんなイメージがあるのではないでしょうか?
もし周りに「雑談力がある」と思うような人がいたら、その人を思い浮かべる方が具体的かもしれません。
しかし、先ほどの「知識」」や「話題」というキーワードは「雑談力」を構成する必要条件であって、十分条件ではないのです。
ここで簡単な事例をご紹介します。
Aさん
実は、1ヶ月前から一人暮らしを始めたのですが、なかなか自炊ができないんですよね。
Bさん
私も10年ほど前に、一人暮らしをしていましてね。
実は自炊で良い方法がありましてね。
その頃は、お金もなくてどうしようかなと色々と考えたのですが、実際にやってみると面倒だなと思うこともたくさんありまして・・・
その後も、Bさんは色々な話を続けました。
このBさんは、知識があって、色々なことを知っていて、話題が豊富な人ではありますが、この2人の会話は弾みませんでした。
つまり・・・
雑談力はあるけれども、会話が弾みませんでした。
雑談力はあるけれども、相手は話を聞いて嬉しそうではありませんでした。
雑談力はあるけれども、気づいたらほとんど自分が話していました。
このように文章にすると、何かおかしいなと気づくことができるかもしれません。
「雑談力」があったら、きっと会話も弾むだろうし、自分だけが話しているということもないはずです。
だから「知識」や「話題」が豊富ということは「雑談力」を構成する必要条件であって、十分条件ではないのです。
「雑談力」において絶対に必要なものは「訊く力」です。
「聞く力」と表現する時もありますが、ここでは敢えて「訊く力」と書かせていただきます。
コミュニケーション能力を高めるためには、相手の立場に立った考え方が必要であり「雑談力」においても、その基本は一緒なのです。
しかしここでいう「きく力」とは「訊く」であって「聴く」ではありません。
「聴く」も大切ですが、ここでは「訊く」を取り上げます。
ここでいう「訊く」というのは、英語でいうと「Hear」とか「Listen」ではなく「Ask」であり「問いかける」という意味で使います。
例えば、先ほどの事例でいくと「なかなか自炊ができないんですよね」と言ったAさんの気持ちは、どのようなものだったのでしょうか?
ただ何となく言ってみた
間が持たないので言ってみた
ただ共感して欲しかった
自炊の良いメニューを知りたかった
自炊生活の事例を知りたかった
色々な気持ちが予想されますが、その相手の気持ちを知らずに、いくら知識や話題を披露しても「雑談力がある」という未来は訪れないのです。
なぜならば、会話は弾まず、相手は喜ばないからです。
だからそんな時には「Ask」の意味を持つ「訊く力」を発揮することが大切になってきます。
「訊く力」を発揮することで、次のような答えが返ってきたらどうでしょうか?
何か〜簡単に自炊できる良いメニューってありますか?
何か〜簡単に自炊できるオススメ料理はありますか?
本当のところ、自炊をすると節約になるのですか?
自炊って、実際はやったほうがいいと思いますか?
一人暮らしをしている時に、どうやって気分転換をしていましたか?
このような返事が返ってくると、相手がどんな情報を欲しがっているのかが分かります。
そして、それに対してさらに「訊く力」を発揮することで、さらに新しい情報が入ってきて、さらに会話が弾むようになっていきます。
このように「雑談力」における十分条件(必須条件)は「Ask」の意味を持つ「訊く力」であり「問いかける力」であり、コミュニケーション能力を高めるためには必須となる、とても大切なスキル(技術)なのです。
そして「Ask」の意味を持つ「訊く力」を発揮していくと、こちらにも「伝える」順番が巡ってきます。
そんな時になってはじめて「伝える力」が大切になってきます。
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