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「問いかける力」の大切さ

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コミュニケーションのスタートは「誰かが話す」ことです。 「問いかける」という行為は、自ら話しかけ、相手が話すきっかけをつくる、コミュニケーション能力において、尊い技術です。
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親子の会話で大切な「約束」 〜「守る」よりも「する」〜

コミュニケーション能力を高めるためには「約束を守る」ことが大切だということは、改めて説明する必要はないかと思いますが、皆さんはできていますか? 私は「約束を守る」ということが大切だと思っていますし、意識していますが、100%とまでは言い切れないのが現状です。 そんな現状をよそに置いておいて「ついつい忘れてしまうのが人間だ」と、自分の行為を正当化してしまったりしています。 いけませんね・・・(笑) とは言え、約束は100%守っていこうと心に誓う毎日です。 次のような親

雑談力における大切な技術とは!?

雑談力ってなんでしょうか??? 辞書を引いてみると 「雑談力とは、親しい親しくないに関わらず、会話する時に間を持たずに雑談ができる能力」 では雑談とは??? 「とりとめのない談話」 なるほど、こうやって言われると「そうだよね~」と納得です。 雑談という言葉には「雑」という字が入っていることもあり、かしこまった印象というよりは、フランクで軽い印象であり、ひょっとしたらあまり重きを置かれないイメージがあるかもしれません。 しかしコミュニケーション能力を高めるためには

会話で大切な3つのステップ

会話において次の3つのステップを正しく理解することが重要です。 その3つのステップとは、こちらになります。 ①注意を引くこと ②興味を持ってもらうこと ③情報を正しく伝えること この3つのステップを理解した上で、このステップに沿って「問いかける」という行為が大切になります。 この順番に沿っていくと、まずは「注意を引くこと」であり、その次に「興味を持ってもらうこと」が必要なのですが、興味を持っていない人に対して情報を伝えようと先走っても、残念ながらなかなか伝わらない

会話で大切な主体性と客観性

「何かを伝えたい」という時には、まず会話ができる状況がないと伝えるチャンスさえ訪れません。 そりゃ〜そうですよね。 また昔と違って今は、会話以外でもコミュニケーションを取る手段が多くありますが、その時でも「自ら問いかける」という行為がないと、コミュニケーションを交わすチャンスが訪れません。 だから会話においてもそれ以外の手段であっても「自ら問いかける」という主体的な姿勢が大切なのです。 一方で、コミュニケーションにおいては「聞く力(傾聴力)」が大切だという意見がありま

相談しやすい上司がやっていること

「相談しやすい上司」になるために、どうしたら良いのでしょうか? これだけやればいいという簡単な話ではありませんが、これだけを実践するだけで間違いなく変わるというものがあります。 それは、相談をされた時の最初の反応です。 「ちょっといいですか?」と相談された時に、あなた(上司)はどのように反応していますか? もしくは、あなたの上司はどのように反応していますか? この部分に意識があるかないかが、大切です。 分かりやすい例をご紹介します。 【相談しにくい上司】 ・今

「気づく力」をつける方法

「よく気づくな〜」という人もいれば「なんでこんなことに気づかないの〜」という人もいます。 「あなたはこちらのタイプですね!」と簡単に2つに分けられるものではありませんが「気づく力」があるということはとても大切なことです。 「気づく力」は、社会で生きていくためにとても重要であり、コミュニケーション能力においても、大切なスキル(技術)なのです。 次のような3人がいたら、あなたはどのように感じますか? ①目の前のゴミに気づき、拾う人。 ②目の前のゴミに気づき、拾わない人。

「気づく力」と「訊く力」

先日ある社長と久しぶりに再会した時に、名刺が新しくなったということで、改めて名刺をいただきました。 名刺を刷新したきっかけは、新しい社屋を建てることになり、様々なものを心機一転したとのことでした。 そのいただいた名刺をよく見ると、私の記憶では過去の名刺にはないキャラクターが載っていました。 ここで「気づく力」がないとその先の選択肢は生まれてきませんが、気づいただけでは未来は変わりません。 未来を変えるためには「気づく力」を、何かのアクション(行動)に変える必要があるの

クローズドクエスチョンの使い方 〜簡単なコツ〜

問いかけ方は、大きく分類すると2つあります。 それは、クローズドクエスチョンとオープンクエスチョンです。 クローズドクエスチョンとは、相手がYESかNOで答えられる質問のことをいいます。 例えばこんな質問です。 旅行は好きですか? 昨日はよく眠れましたか? 兄弟はいるんですか? ここで大切なことは「〇〇はダメですか?」という問いかけではなく「〇〇はいいですか?」と問いかけるようにすることです。 分かりやすくするために、次の2人の事例をご覧ください。 この事例

問う技術 〜相手の背後に問いかける〜

「どこに問いかけるか?」ということは交渉において重要な技術です。 これも頭の理解は簡単ですが、実践するには意識と実践を繰り返しながら習慣化していくことが大切で、その先にある結果は間違いなく変わってきます。 事例から紹介したほうが分かりやすいので、2つご紹介します。 ①どうしても15分時間が欲しい時に、次のように問いかけます。 あなた:何とか1時間いただけないでしょうか? 上司 :今忙しいからそれは無理だわ~ あなた:それでは15分だけでも時間をいただけないでしょう

問う技術 〜誰に問いかける!?〜

問う技術には、様々なものがあります。 全て簡単に実践できるわけではありませんが、知識として理解しておくことで成長の礎が築かれます。 知識として理解していることで、意識もできるし、チャレンジもできます。 「誰に問いかける!?」という意識は、ビジネスにおける交渉ではもちろん活用できますが、家庭において親子のコミュニケーションなどでも応用できます。 誰に問いかけるか? 問いかけは、大きく2つに分けられます。 ①疑問を解消するための単発的な問いかけ ②自分の思いを実現す

「傾聴力」だけでは役に立たない!

会話をする時や交渉の場において、皆さんはどのようなことを意識していますか? 「あなたのコミュニケーション能力の課題が分かるという本」でも書かせていただきましたが、コミュニケーション能力には5つのステップがあります。 その最初が「問いかける技術」になります。 コミュニケーション能力においては、傾聴力が大切という人も多くいますが、相手が話しかけてくれないと傾聴力は発揮できませんので「問いかける技術」が先に来るのです。 コミュニケーションにおいて「聞く力」が大切という人もい

相手の「耳」を開く、簡単な2つの方法。 先生は幼稚園生!?

「伝わっている」という状況を創るためには、相手の「耳」を確認することが大切です。 福耳だとやっぱりお金持ちになる可能性が高いので・・・という話ではなくて(笑) 相手の耳が開いているかどうかを確認することであり、つまり相手の耳が塞がっていると、どんなに良い内容をどんなに上手に話しても伝わらないのです。 だから「伝わっている」という結果を得るためには、相手に問いかける前に「相手の耳を確認する」ということが必要なのです。 相手の耳が開いているかを確認する時には、当然ですが耳を

たたき台は「提示することに、もの凄く価値がある」

ミーティングなどで「なかなか参加者からアイディアが出ないな~」という場面に遭遇したことはありますか? 仕事をしていると、こんな経験は誰でもありますよね。私ももちろんあります。 「しっかりと考えていないからアイディアが出ないんだよ~」なんて思ったりしますが、必ずしもそうとは限らないものです。 しっかり考えてもアイディアが出ないという時もあるかと思います。 そうするとコミュニケーションは停滞し「し~ん」という静かな時間が流れてしまいます。 そんな時には、たたき台という【

会話が続かない人へのアドバイスとは 〜2つの問い力〜

会話が続かない人の多くは、自分は苦手だから仕方がないと、諦めてしまいます。 しかし「ちょっと待った〜!!」 会話が続くようにするのは、技術(スキル)なのです。 だから誰でもスキルアップができます!! 「問い」の重要性会話において「問う力」が大切になります。 その「問う力」があってこそ、会話が弾んでいくのです。 では、双方向の会話が活発な時とは、どのような時でしょうか? 双方向の会話を弾ませす時には、「聞き手」としての役割も大きいですが、ここでは「話し手」に限定し