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服好きはどこから始まったん 第三話

こんにちは。
前回は絶望の淵に追いやられた所までのお話でした。

その後の事をお話します。
ちょうどこの頃、私は離婚も重なっていました。大好きだった家族と離れ、人生で初めての孤独を体験。

それが原因で不眠症にも落ち入り、この世からいなくなる事を考えました。
以前に書いた音楽との出会いで、ギリギリの所から立ち直りました。

仕事を辞めるべく、実家を離れ、一年間フラフラ。

再就職の活動をするも10年間も職人の仕事をしているとどこからも相手にされず、アパレルに戻るなど夢のまた夢。
なんとか福祉の仕事に就き、再婚、子どもが生まれりという激変の時間を過ごしました。

あらゆる環境が変わり、それが好転して不眠症が治まりました。

そして、少しずつ、音楽、映画、アートに触れていく内にファッションに対する興味が再燃。

それでも自身が使えるお金は少なかったです。

ある日、春物を買いにUNIQLOへ。
そこにあったカタログ”LifeWear magazine”を手に取りました。
当時、スタイリストの長谷川昭雄さんがコーディネートをしていて、そのスタイリングが素晴らしかった。

普通の服をサイジングで遊び、色でバランスをとる。すると、UNIQLOの服が別物になっていました。

この遊び心にハッとさせられました。

何も高い物や珍しい物でなくともファッションは楽しめる。

二度目の気づきです。
気づけば、40歳も近づいていましたが、服を着る新たな楽しさを得ました。

それからというもの、ファストファッション、古着、スパイス程度でブランド物をミックスさせて服を着ています。

その時に根底にあるのは、自由が丘の古着屋”78”で培った物。
アメカジが基本になっています。

時々、派生させ、モードっぽい服装するのは社会人の時に経験した事が生かされています。
あの時の後悔や失敗が無駄になっていません。

普段から自己肯定感が低い私ですが、ファッションにおいては確固たるものがあります。

服好きはいつから始まったんだろう。

78 との出会いなのか、UNIQLOで見かけたカタログなのか、それとも心が折れた時なのか。

今、私が思うのはこれら全てがあり、スタートラインに立ったのかなと思っています。

毎日、どんな服を着るのか、次はどんな服と出会うのか楽しいです。

そこから自分に合うだろう服を選ぶ為、お店やネットを散策しています。

もし、どんな服を着たら良いのかわからないなんてあったら、一緒に考えられるような仕事をしてみたいです。

ここで服好きの序章はおしまいです。

星野源 化物

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