【退職エントリー】キーワードマーケティングでメディア編集長担当したら充実する説
2024年2月に約4年半働いたキーワードマーケティングを退職しました。気づけば30歳にもなり、下の世代の方が多い状況になってました。それに比例して頼られる場面も多くなってきたことも実感しています。
退職エントリーと題して、キーワードマーケティングで仕事をする中で自分の価値観に影響を与えた出来事や考え方を振り返ってみたいと思います。
なぜ入社したか
きっかけは1つのツイートから。幼馴染の ほっしー の引用ポスト(引用リツイート)で目にした、編集長候補募集の文字。見た瞬間 bosyu から応募し、すぐにカジュアル面談を設定してもらいました。
カジュアル面談は銀座の沖縄料理屋さん。前職の仕事終わりだったこともあり、半袖短パン、サンダル、明るめの髪で向かいました(今思うと、大変失礼な格好でした、すみません)。
COO の瀧沢さんから「Web 広告で No.1 のメディアを目指さない?」と言われ、心が燃えてきたのを今でも覚えています。当時の様子がわかるインタビュー記事はこちらから。転職を決めた理由も。
前職では先輩たちがすごすぎて、自分に自信が全くなく、どこか違う場所で自分のスキルが通用するか試したいという思いがありました。
そのため、入社してから3年間で結果を出すこと、3年間で結果がでなかったら、辞めてもっと勉強したり、別の分野でチャレンジしようと心に決めていました(結果的に働く環境が良すぎて4年半在籍したのですが… 笑)。
キーワードマーケティングでの目標
そんなわけで2019年9月にキーワードマーケティングに編集長候補として入社。キーワードマーケティングでは、自分の中である程度目標をもって仕事を進めていました。ざっくりとですがこの5つです。他にもマネジメントや広告運用に関しても中長期では考えていたのですが、ほぼ着手できずだったので、ここには挙げず…。
業界 No.1 のオウンドメディアを作る
toC ので経験を活かし toB で実績を積む
アウトバウンド営業をなくす
執筆者(自社の広告運用者)を有名にする
リファラルでの紹介を自慢したくなる存在になる(おまけ)
では、1から説明させていただきます🙋
1. 業界 No.1 のオウンドメディアを作る
「Web 広告で No.1 のメディアを目指さない?」と言われ入社したので、優先度を一番高く設定していた目標です。
何をもってNo.1なのかは難しいですが、主に流入数を基準にして施策を実行していました。
2. toC での経験を活かし toB で実績を積む
toC でのメディア経験は2016年の新卒時代(2社目)からなので、キーワードマーケティングに入社したときは既に丸3年。(実はインターン時代にメルマガと SNS 担当でもあったので、ゆるくカウントするなら4~5年くらいは経験がありました)
そこで培った、キーワード選定やタイトル・構成・記事作成方法などを用いて、toB 業界のメディアでも実績を積むぞ!と意気込んでいました。
実績と言っても、なにか数値的な目標を自分の中で持っていたわけではなく、編集者としての自分の知名度や「キーワードマーケティングのブログ」の認知度や言及数が増えたらいいな~くらいの気持ち。
3. アウトバウンド営業をなくす
アウトバウンド営業をなくすことは、マーケティング部の目標として、入社時にポロッと言われていたことで、自分がとても共感したことの1つでした。
なぜなら自分が新卒時代に一日300件くらいテレアポ営業をしていたから(笑)。楽しかったけど、アポが取れないと外に出れなかったので、つまらないなぁ〜と思う日もあった。
自分がオウンドメディアを伸ばして、お問い合わせが爆上がりしたら、アウトバウンド営業がなくなることに繋がると思い「よっしゃ!やるぞ!営業からも感謝されるメディアにするぞ~」と密かに意気込んでいました。
4. 執筆者(自社の広告運用者)を有名にする
執筆者(自社の広告運用者)を有名にするのも、密かに企んでいた目標の1つ。
「〇〇さんの記事を読んで、〇〇さんに広告運用をしてほしくて連絡しました!」みたいなと問い合わせがきたらハッピーだなーと思って、この4年半の間、記事の企画や編集をしていました。
執筆者が得意で書きやすく、検索数も多い(≒ニーズも多い)テーマの選定やその人っぽさを残す編集を意識していました。編集中の自分は、編集者としての自分も持ちつつ、執筆者の魂が乗り移っているかのように「この人ならこんな言葉使うよな」と思い描きながら編集していました。
5. リファラルでの紹介を自慢したくなる存在になる(おまけ)
最後に、紹介してくれたほっしーが会社(キーワードマーケティング)から「大久保くんを紹介してくれてありがとう!」と感謝してもらえるような状態になったらいいなーと思ってました。
会社や他のメンバーから「幼馴染だから入社できたんじゃない?」とか思われたくないし、紹介したほっしーが僕の業務をみて「あれ…?」とも思ってほしくもないし。
リファラル入社第一号社員だったということもあり、それなりの成果を意識していたのも事実。
目標に対する振り返り
入社当時に考えていたことが果たして達成できていたのか。note を書きながら振り返ってみました。もちろん、自分だけの功績ではなく、ブログプロジェクトに参画してくれた執筆者(広告運用メンバー)と経営陣、読んでシェアしてくれた方々、本当にみんなで作り上げたものっていうのは大大大前提ですっ!
業界 No.1 のオウンドメディアになったのでは…?
結果的には No.1 になった(瞬間もあったと思います)笑。というのも、外部の計測ツールを用いているので、100%間違いないと言い切れないのと、オーガニック検索での流入は波があるので、こんな言い方になっています。
振り返ってみてもウルトラ C 的な施策はなく、着実にやるべきことをやってきただけだと思います。
入社前は「あとはアクセル踏むだけ」と言われていたものの、専任が居なかったので、細かな部分までは手が行き届いていなかったので、自分ができること淡々と。以下のようなことをやってみましたが、コンテンツマーケティングに携わる人なら当たり前のことかな?と思います。
会議の設定や議事録、アジェンダの作成
コンテンツ企画(テーマ/キーワードリスト)作成
記事作成フローやチーム体制の整備
アウトラインシートのテンプレート作成、改良
記事執筆や編集時のルール、ガイドラインの作成
執筆者オリエン、研修の実施
評価制度やインセンティブの設定
定期更新記事
特定の執筆者を勝手にブランディング
「定期更新記事」は、年始に公開する代表滝井の予測記事や長期休暇前に各広告媒体の入稿締切などをまとめる記事です。特に年始の記事は年の瀬ぎりぎりまで編集し、1月4日に公開するので、毎年末ひやひやしていました。しかし、毎回伸びも良く、公開後は頑張ってよかった感が半端ない記事になります。2024年版はこちら。
「特定の執筆者を勝手にブランディング」は、 執筆者(自社の広告運用者)を有名にするに関連していて、インハウス支援室の石川さんは講師のイメージを世間に持ってもらいたかったので、記事タイトルには「10年教えてわかった」と入れてみたり、長年Webマーケティングや広告の業界で働いていて、説得力のある執筆者こじまさんの記事タイトルには「ベテランが解説!」や「ベテランが語る!」などをつけていました。そんなお二人の記事はこちらから。
toB で実績も上々
自分のKPIは、コンバージョン数の増加やCVR、CTAの改善などの直接的な影響を与えるものではなかったものの、結果的にオウンドメディア経由の有効商談数が爆増したり、売上も右肩上がりになったので多少貢献できたかなと思っています🔥
数字的には、ブログの立ち上げ前後(2019年/2021年)で商談単価は250%、営業利益は258%UPまでいきました(ブイ✌️)。
こんなプレスリリースもでていた、懐かしい。月間11万UUってそこまで多くないかもしれないけど、toB且つWeb広告の領域だけでいったらそこそこ良いと思う💡
アウトバウンド営業は廃止
上記のコンバージョン数(有効問い合わせ数=営業などを除いた商談につながる問い合わせ数)の増加にも伴い、アウトバウンド営業は廃止へ。その分、インサイドセールスがもっとお客様に向き合ったり、ウェビナーの準備をしたりと好循環につながったのではないかな…と思います。
執筆者(自社の広告運用者)を有名にできたかは…不明だけど、多少は効果あり?
ここは正直図りづらい目標でもあるので、主観的な評価になります。Xでのポストで執筆者の名前がでたり…◎
オフラインで会う方々からはちょくちょく、「キーマケさんのブログみてますよ」とか「〇〇さんの記事見て設定していますw」みたいな声をもらったり…!
リファラルでの紹介を自慢したくなる存在になったかは本人に聞いてください。
そんなわけでこの記事を読んで、ほっしーは忖度無しでコメント付きで引用ポストしてください。後日こちらに埋め込み追加します。笑
キーワードマーケティングでやったこと
この他にもいろいろなことに好き勝手チャレンジさせてもらいました。本当に本当に感謝。キーワードマーケティングにはこれまで居ない雰囲気だったと思うけど、受け入れてもらえて?助かりました。
ここからは上記以外で自分がやってきたことを簡単にまとめてみました。
毎年100本公開するチームへ
編集部会議
編集部会議体の決定や議事録作成から進行など
数値報告のみではなく、毎週の議論ポイントと宿題の決定
記事作成リストの作成
キーワードのマスターシートの作成
行き当たりばったりで書けるものを書くのではなく、ニーズがあるもので自社や執筆者の一次情報を含めて書ける記事ネタ選定
記事作成・公開フローの整備
記事作成のルールとガイドラインの策定、ブラッシュアップ
公開フローの整備と型化
マニュアル作成
記事作成マニュアルの作成
画像編集マニュアルの作成
記事執筆研修の実施
ツールの基本的な使い方や構成作成の考え方を伝える
ただ最後の方は体制変更もあり、研修が実施できなかった、すまん…
オウンドメディア担当者の方なら「当たり前やん」となることだろうけど、地道な整備を繰り返し、年間100本の記事公開をすべて内製できる状態までもっていけました。
途中からアイキャッチのみパートナー企業さんにお任せしてましたが、執筆は一次情報をもっている広告運用メンバーにお願いしていました。まじで忙しい中、納期通りに書いてくれて、本当にありがとうございました!
SNS 運用の基盤づくり
X(Twitter)とFacebookのポストの型化
投稿時間の研究
投稿フォーマットの統一
今となっては、めちゃくちゃできる後輩が引き継いでくれていて、毎月100いいね獲得するポストを投稿中。本当にすごい、ありがとう!
ウェビナーや外部メディアへの出演
なんだかんだ昔から前にでるのは好きなので、ウェビナーや外部メディアへの出演も、誘われたら基本的にでるという感じでやってました。
素敵な機会をくれた本田さん、月岡さん、まこりーぬさん、松本さん、前田さん、ありがとうございました。他にもオン・オフラインイベントに誘ってくれたみなさん本当にありがとうございました!
社内研修の実施
SEO 研修
SEO 支援会社さんから見たら怒られそう…
とはいえ、広告運用者でも知っておきたいSEOの基本という研修をやってました
文章の書き方研修
もはや幻の域に達しましたが、全8回(2ヶ月)に及ぶ研修を受けたメンバーはおつかれさまでした。
むしろ自分の思考の整理になりました。
その他諸々
チームや他のメンバーに対して意識していたこと
とにかく感謝の気持ちを伝える(大げさ位がちょうどいい)
小さいことで自分が良いなと思ったことは褒める(大げさ位がちょうどいい)
報連相、共有は上司以外にもチームメンバーにも、細かすぎてもおこなう
ポジティブな報告は声を大にしまくる
ネガティブなことは可能性が出てきた時点相談
記事広告の外部依頼
メインではないけど、LIGさんに依頼した記事広告は撮影現場にいって茶々いれたり、企画会議で「役員をいじってほしいです!」といってみたり…。結果的におもろい記事になりましたね(笑)。
合宿
マネージャー代理以上の行く合宿へ参加
初参加時はマネージャー代理でもなかったけど、編集長だからという位置づけで参加させてもらい、以降はマネージャー代理以上ということで参加
普段はしないような組織についてのことを1日中議論したけど、同い年のシニアマネージャーのマネジメント理論が刺激的だった
ウェビナーや勉強会の参加
井の中の蛙にならないように、とにかく外に出ようと思い動いていた
結果的にいろいろな方と知り合うことができてよかった
転職の相談とかも社外のアニキやアネキにしていた、相談にのってくれた先輩方、本当にありがとうございました。
キーワードマーケティングのおかげで、自分に自信が持てました、感謝。
そんなわけで、この人本当に編集者なの?ってくらい長ったらしい文章、失礼しました。
キャリアとして大事な20代後半にキーワードマーケティングで働き、自分の自信に繋がる経験ができて本当に良かったです。採用してくれてありがとうございました。そして紹介してくれてありがとう!ほっしー👌
在籍した期間で、問い合わせ金額が上がっていくのを感じたり、ベクトルの傘下に入ったりと大きな出来事もあり、本当に刺激的でした。
次に働く会社は近々noteでまとめたいと思います。Coming Soon…てきな感じでお待ち下さい。
キーワードマーケティングで一緒に働いたメンバーに感謝してます。引き続き皇居ランやサウナ、飲み会など誘ってください。ラブ!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?