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新しい感覚、新しい常識

私が放送業界に入った当時は「上のいうことには絶対従い、たてること」がデフォルトでした。簡単にいうと以下のような関係でした。

プロデューサー  >  ディレクター  >  AD & 若手喋り手

この関係は仕事現場だけではなく、休憩時間や食事の時間でも。例えば、お店で食事をする際に、座り位置は、当然ペーペーだった私が出口近くで、プロデューサーが一番奥の「上座」でした。ここまでは簡単なのですが、問題は注文です。

突然ですがクイズです。

注文の際に私はあることをしてディレクターに叱られました。次の2つのうちどちらでしょう?

1、プロデューサーやディレクターと同じものを注文した
2、プロデューサーやディレクターより安いものを注文した

ヒントは「ディレクターが叱った」というところがポイントです。

早速正解を言っちゃいますね。

「2、プロデューサーやディレクターより安いメニューを注文した」です。

「え?もっといいもの食べろってこと?いい上司じゃない♪」と思われるかもしれませんが、そうではないのです。

ポイントは「ディレクターが叱った」ということです。ディレクターは「上」であるプロデューサーと同じものを注文しました。忖度?いえいえ、同じメニューなら同じタイミングで完成するので、「プロデューサーを待たせたりしなくて済むから」なのですよ。プロデューサーよりも先にテーブルに運ばれて先に食べ始めるわけにもいかないし、かといってプロデューサーよりも後に運ばれてきたら、食べ終わるのを待たせる可能性もあるから「同じものを注文」したわけです。

で、私はというと「プロデューサーやディレクターと同じものを注文するのは失礼だから安いものにしよう」と配慮したのです。しかし、私だけが別のメニューを注文したことで、厨房の手間が増え、結果的に全部のメニューの完成が遅くなるからという理由で叱られたのです(汗)

この時に覚えたのは「現場では上司と同じものを食べろ」でした…しょーもないでしょ(笑)でも当時はこれが正しかったのですよ。

なぜこんな話を書いたかというと、昨日の打ち合わせでの出来事。
ある制作会社の方(先輩)が「なに頼む?」と聞いてくださったので、私は「おー!!豆が選べるんですね!では、エチオピアをホットでお願いします♪」と注文しました。すると「あ、僕はアイスコーヒーで」と注文なさったのです。その瞬間「あ、すみません!私、偉そうなものを頼んでしまいました(汗)」と突然、昔のトラウマを思い出してしまったのです。もちろん先方は「へ?何で?いいじゃないですか。飲んでくださいよ♪」と笑顔で言ってくださいました。その時に気づいたんです。「私、まだ古い上下関係制度に縛られている」つまり

「私はまだ古い感覚だ」

とね。

こういうことに少しずつ気づいて、自分を「今」の感覚に合わせていくことを積極的にしないといけないなと思った、というお話でした♪

ちなみに運ばれてきた「エチオピアコーヒー」がこちら(笑)

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昔こんなものを頼んでしまっていたら間違いなく1日叱られ続けたでしょう(笑)

もちろん昨日打ち合わせをご一緒した先輩は「うわ〜!まさかサイフォンで淹れてるなんて!すご〜い!キャーキャー」と喜ぶ私に「良かったですね♪」と一緒に喜んでくださる「今の感覚」の、とってもイイ方だったので良かったです(笑)

さて、最近はブログばかりで、noteに書くのは久しぶりですが、やはり書きやすいですね♪また書きにきますが、ブログもよかったら覗いてください♪昨日は仕事で出かけた「旅」の写真をたくさん載せました↓↓↓


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