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5/18 夢を持ったキューバの売春婦

BAPPA SHOTAさんのYouTubeでキューバの貧困問題が語られていた。
ドキュメンタリーで貧困の実態を現地で暮らす人々にインタビューする形で知る。
そこに寄せられている視聴者からのコメントにはキューバの貧困に対する同情からなのか、“涙が流れた”など心優しいコメントにあふれており、素敵な心の持ち主が沢山いらっしゃるのだな、、、と思う反面、自分はキューバで暮らす大学生の売春婦をアタマがよくて、夢を持っていて、生きる気力のある心の元気な人だと感じていた。

つまり全く悲しい気持ちにはならなかった。

そう思った理由としては
彼女は観光客相手に売春を行い、そのストリートでの経験を通して英語を学んでいた。SHOTAさんが流暢に英語を話す彼女を見て、驚いていた。というのも、キューバでの取材で英語を喋るキューバ人は少なく、スペイン語を喋る人の方が圧倒的に多かったからである。(他のキューバの動画の回を見るとなんとなく分かる。)

彼女は自身の仕事である売春婦をする上で、彼氏やその他同業者にボディーガードも依頼し手配しており、危険がある仕事であることを十分知った上で対策も講じていた。

その行動からも彼女の生きる力が窺える。
まずは心が元気でないと、その仕事すら続けられないだろう。

環境やインフラが整っていない、生活が貧しい、生きていくのがやっと、、、
そんな劣悪な状態の中でもキューバには笑顔を見せる人がいる。

カメラに向けたその笑顔だけがキューバの実態、日常を推し量るものではないとは思うし、たったの一部であると思うが心の病は負ってなさそうだ。

日本では環境もインフラも整っている上で、心の病にかかり暗い顔で笑うことも難しい人がいる。

僕もたまに生きる気力を失う。自分が社会に役に立たない存在であることを考えてしまうと、どうしようもなく自分を責めてしまいことがある。
そういうことが続くと、前を向いて、夢を抱いて、、行動することは難しく
心をなくした状態に陥ってしまうこともある。

僕としては環境やインフラの整っていない劣悪な環境から、生活の困窮を訴える方向性もわかるし事実でもあるのだが、もう一つの側面として心の困窮からどうしようもできない人の問題もやはり大きいと思うのだ。
どれもこれも解決して、みんなが笑えるような状態が来たら良いのにな、、と思う。


今現在でも、生活に困窮しながらも今引き出せる自分の能力を最大限に使って頑張って夢を叶えようとしている人がいる。キューバの売春婦である彼女の心はぎりぎりのところであるかもしれないが、潤っている。なんと両親に仕送りまでしているようだ。そうやって周りに感謝して、彼女は自分の心を裏切らず大切にしてなんとか壊れないように頑張っているのだと思う。

僕が動画を見て思ったのは、とても苦しい生活を強いられていて大変だろうし、現在の仕事を悔いているとは思うが、心を大切にできている素晴らしい人だと思う。

僕は心を大切にしたかった人ではあると思うのだけど、実際にはできてなかったのだろうと思う。
こういうのは教科書がないし、生きる上でのセンスだと思っているところがあるので、正直僕は彼女が羨ましいのだ。

今僕ができることは、これからは心を大切にすること。正直であることだ。
そして、いつからでもどんな環境からでも夢を持つことはできることを、キューバの売春婦である彼女の登場が教えてくれた。

リョータ

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