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櫻坂46『マモリビト』は大傑作だと断言しよう

10月6日 (金) 22:00〜櫻坂46 7thシングル『承認欲求』の共通カップリング曲『マモリビト』のMVが公開された。
今回より“選抜制”を導入すると発表した運営からは、この楽曲がBACKS曲なのか、選抜メンバー曲なのか、期別曲なのか〜などの情報は、事前に明らかにされなかった。
前回6thの共通カップリング曲『静寂の暴力』については三期生楽曲とアナウンスはしていたが、タイトルは公開まで明らかにしない手法がとられていた。今回はその逆のようだ。
このタイトルから考えて、守る人〜護る人〜防る人〜「Defender」〜BACKS曲かなと連想はするが、ただ、そう単純じゃないところが、このチームの特徴でもある。それは時にいいことでもあり、そうではないこともあった。
また、HMV限定特典の通常盤生写真が小林由依のソロであることから、小林由依のセンター曲に期待が高まっており、それが共通カップリング曲になるのではないか?との予想も出ている。マモリビトとは”孤高の表現者“小林由依その人を指しているのではないかと…

さて、今回はどうなるのか?

公開前のMV予告サムネは、月明かり…あるいはサーチライトなのか〜何かの明かりが、フェンスを照らしている。
フェンスのこちら側と向こう側という“境界線”をテーマにした作品なのか?
ナニをナニから、誰を誰から”マモル“のか?
その辺りの想像と期待も膨らむ。

フェンスにはMVへのヒントがあった…

先ず、カメラが捉えたのは小島凪紗だった。

えっ⁉ 今回も共通カップリングは三期???
予想もしていなかった。
三期曲があるかどうかも微妙なところ…と思っていただけに…
もう、これで明らかになった。櫻坂運営はその活動の基軸を確実に三期生へ舵を切ったと!

MVの映像監督は新宮良平氏、振付はTAKAHIRO先生のゴールデンコンビだ。
TAKAHIRO先生のコンテンポラリーダンスが今回も画面狭しと展開されている。そして映像からは「黒い羊」の支配的な空気感も時折連想させる。
しかし、ここでは決して閉塞的な空間ではない。三期生の全メンバーが、ただひたすらに真っ直ぐに表現者たらんと全ての体躯を駆使している。魂の叫びを歌声にのせている。
秋元康の詞は、決して手放しでは喜べない「いつもの」言い回しもあるが、総じて前向きに訴えかけるものではある。
『承認欲求』の詞が、余りに………だったから、さして期待も持てなかったのだが〜
『Anthem time』のコンセプトが、この『マモリビト』と二通りあって、どちらかをボツにせずに継続して発表していこうと判断したのか?と思わせもした。

私はマモリビトだ 櫻の木のマモリビト
その一人に選ばれて誇りに思う
さあ 手と手繋ぎ確かめ合おう

このフレーズと共に
こんなぎ〜璃花ちゃん〜美羽〜テキノさん〜優〜しーちゃん〜そして、こんなぎ〜の流れが実に素晴らしい。
そして、櫻の木は開催中の展覧会「新せ界」の大樹とそこにはる根のコンセプトに通ずるものでもあると感じたりもした。

作曲はHiro Hoashiとある。
乃木坂の『ブランコ』や『僕だけの光』の作曲者という。なるほど類似した部分もなきにしも…と思った。
いい作品を書く人だ。

とにかくこんなぎをはじめ、小田倉ちゃんも、あいりも、えんりこも、しーづも一人ひとりをカメラが捉えた表情が彼女たちの覚悟を示していた。
そして、最後に璃花ちゃん〜こんなぎ〜と並んだ、いとはの笑顔の素晴らしさからくる多幸感が彼女たちの未来を照らしているかのようだった。

この聖地でみんなで誓おう そう 今度は私たちの番だ

ここは、来月のアニラ〜ZOZOマリンで高らかに宣言するのであろう。三期生の〜そして櫻坂のマニフェストととして。


さて、この画像をみて私がふと思い出したジャケット写真は〜何故かXTCのブラック・シーだった…余談です。

『BLACK SEA』XTC

最後に…
TLでもいささか議論になっているようだが、これでもう一曲のMVがBACKS曲でないのだとしたら大いに問題だろう。
今回から導入した選抜制の成否は、一方のBACKSにも焦点を当てるところにカギがあり、そこをおろそかにすると決して活きてはこないと思っている。

私は『マモリビト』は傑作だと断言できるほどの作品だと思う。
だが、果たして共通カップリング曲とする選択は正しかったのかというと何とも難しいところだ。
二曲目のMVは先ずBACKS曲を披露し、メンバー全員の顔を見せる手順を尊重すべきで、その辺りの細心の注意は必要だったのではないかとは思う。


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