ヤダさんゲーム
今朝もやって来ました。ヤダさん。
月曜日。先週、園から持って帰ってきた、上履きを持っていく日です。長女は、いつも、上履きのクロックスを、ワークマンの黄色い袋に入れる。黄色い袋を、黒地にマイメロディの絵の付いた、エコバックに入れる。それをバンビ柄のトートバッグに入れるという、三段構えの袋テクニックで、持っていきます。
今日は、最後のバンビ柄のトートバッグが、「嫌だ、嫌だ」のターゲットにされてしまいました。かわいそうなバッグ。大好きな雑居祭りで、障害者のお母さんたちが手作りで作った製品を売っているコーナーで買った、とても丁寧に作られているのにもかかわらず、300円という格安の値段で売られていたトートバッグ。
お気に入りのバッグで、いつも大好きだったのに。
「かばんかえてくださーい。」「これ、いやだ。」「なんかひとつ、かばんくださあい。」
と、大声で叫ぶので、カバン箱(大きな衣装箱、いっぱいに様々なサイズの袋が入っている)を取り出して、中から、「これはどうですか?」と言いながら、程よい大きさのバッグを取り出す。
「ヤダー。ヤダー。」違うのを取り出す。
「かわいいのくださあい。」かわいい、サンリオのバッグを出す。
「ヤダー。ヤダー。」その繰り返し。10分くらい。
「もうこれ以上、うちに袋はありません。買いに行ってきます。(お店開いてないけど。)」と言って、箱のふたを閉める。
「かいにいかなくていいです。」
「でもうちにはもうほかの袋はありません。園に遅刻すると電話して、買いに行ってきます。]と言うと、
「ちこくはいやです。でんわはしないでください。」と言う。
この辺までは、こちらも、計算済みだよ。
「では、家にある袋を出しましょう。」と少し強い口調で私は言います。
「この袋はどうでしょうか?」と少し、他人行儀に行って、二つくらい出してみると。
「さっきのがいいです。」と長女は言う。
「さっきのってどれ?」もうまったくわからない。さっきの?
何と長女が手に取ったのは、変えてくださいとあれほど騒いだ、もともとの、バンビのトートバッグでした。
「ああ、なにやってんだか。」
いつも、袋と靴下と服の、ヤダは落ち着くところに結局落ち着くのですが、20分から30分、長いときは1時間
「ヤダー。ヤダー。」と叫び続けるのです。
しかし、この騒ぎを聞いている、家族は、とてもつらいもののようです。母親にわがままを言い、叫び続ける姉の声は、妹にはたまらないつらいものだと思います。そして長女が叫んでいる時間、耐え続けているのでしょう。
母親である私は、もう、落ち着くまでやり過ごすとか、こういう騒ぎを起こすのが長女だとか、思えるようになっていますが、妹はそうではありません。申し訳ないと思います。
そして、今日は、長女本人が
「ヤダさんになった。」と言いました。
ヤダさんゲームは終了し、長女は何事もなかったように、1台遅れのバスで、出かけました。あれだけ、爆発したのですっきりしたか。それとも、ヤダさんが頻繁に出るようになり、躁転するか、私にはわかりません。
とにかくやっかいな「ヤダさんゲーム」でした
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