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靴の裏に桜の花びらがくっついてくる

私の家の前は、延々と続く桜並木です。
ですから、この季節は毎日がお花見です。
歩くときは、つい、上を向いてしまいます。
昨日今日は、ふわふわの桜の花びらが、雪のように舞い降りてきて、ああ、もう、メルヘンの世界にいるようです。
先週の嵐のような風の日は、激しい桜吹雪でした。
遠山の金さんが出てきそう。
桜が散りだすと同時に、葉が出てくるので、今は、薄ピンクと黄緑が半分半分くらいで、とてもきれいです。
なんだかおいしそうです。

うちのほうは、のんびりしていて、歩いている人もゆったとしています。
新宿や池袋に行くと、みんな、なぜか速足で急いでいます。

そんな、ゆったりしている桜並木なので、春霞がかかっているような、ぼんやりとした今日の昼下がりなどは、なにか、時代劇の一シーンのようです。

桜は皆を浮き立たせてくれる花ではありますが、桜の花びらで、とても困っているひともいます。
わがやの長女です。
長女のほかろんさんは、こだわりが強いのです。
そして何よりもほかろんさんが、「苦手」としているのは、「靴の裏に張り付いた桜の花びら」なのです。

特に雨上がりの朝など、濡れた花びらは、べったりと靴の裏に張り付きます。
靴の裏に花びらが張り付くと、いちいち、靴を裏返して花びらを取るという作業をしますので、道を歩いていても、先に進めません。
挙句に、靴の裏をハンカチで拭いたりします。

手も汚れるし、ハンカチも汚れるし。
手よりもハンカチよりも、靴の裏がきれいでいることが、ほかろんさんにとってだいじなんでしょう。

だから、なかなか、あゆみが進まないのですが、まあ、しかたないです。
ゆっくりすすみましょう。

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