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炎のデス・ロード 最強のレジリエンス

10月は福祉関係の行事が多い。
毎年のことです。
たまには、もう福祉なんて考えたくもない。
障害なんて考えたくもないと思ったりするけど、そうは問屋がおろさない。
障害者の親ですからね。
福祉だとか、障害だとかを、たまあに考えるだけなら、いいこといっぱい言えるけど、まあ、私には日常だからね。ヤなことの方が多いのです。
人間やってることが、もう福祉だとか、障害だとかなんです。

ご飯を食べるのと同じなんですね。福祉ってことが。
そして今月は、土ぼこり舞い上がるRRR状態の、羽根木公園雑居まつりだとか、その次の週は、冷たい雨降りしきる、雨の御堂筋ならぬ、雨のケヤキ並木の福祉祭でずぶ濡れになり、ほこりや雨をざんざん浴びながら、叫び続ける躁状態の長女を連れて歩き回るので、これはもう、ケヤキ並木が炎のデス・ロード、地獄へみちづれみたいな、恐ろしいことになってしまいました。
本当に、ケヤキ並木の先には地獄坂ってのがあります。
市内の北側には、たまらん坂ってのもあります。
坂の名前って本当に素晴らしいですね。

長女が躁状態になって、生活がとっ散らかって、大声、罵声が飛び交い、易怒性が強くなった長女のサンドバッグになった私。
デス・ロード真っ逆さまにばく進中の時は、
「早く、くたばっちまえ、早く死んでしまえ。早く地球ごと無くなっちまえ。みんなみんなみんな吹き飛ばせ」なんて、頭の中に、炎に包まれた爆発シーン50連発の映像がよぎり、本当はいい人でいたい私が、信じられないようなほどの罵詈雑言を吐き散らしてしまいます。
ああ、情けない。
やさしい、いい人でいたかったのに。

それでも、
「おこらない。さからわない。のせられない。」を通しぬくために、すきを見てタイムアウト。
出かけられないときは、二階で数独。
中級の上の問題をときます。
すると、私の脳がすっきりまとまってきて、なんと、幸せな気持ちにさえなってくるのです。
そこで仕切り直し。
ご飯を作って、長女を送り出します。

ああ、なんて私は強いのでしょうか。
レジリエンスの塊ではありませんか。
どんなに、どんなに、ぺちゃんこになっても、数十分後には立ち直る。
ここまで強くなれたのは、長女の強烈なジャブをうけてきたからでしょう。
ほかろんももこ(長女のリングネーム)。
うけてたつよ。
どこからでもかかっておいで。
レジリエンス魂は続くよ。どこまでも。

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