ナイドラ・ビアード（ダイナスティーのリード・シンガーの1人）71歳で死去

2023年12月10日 00:00

ナイドラ・ビアード（ダイナスティーのリード・シンガーの1人）71歳で死去

【Nidra Elizabeth Beard Of R&B Group The Dynasty Dies At 71】

訃報。

ナイドラ・ビアードNidra Elizabeth Beard（ダイナスティーのリード・シンガー）2023年12月8日までに死去。癌を患っていた。71歳。死去場所はまだわからないが現在居住のロスアンジェルス地域ではないかとみられる。ダイナスティーが所属していたソーラー・レコーズのSNSが明かした。

　

1952年デトロイト生まれ。LAに来ていくつかのバンドを経て、リオン・シルヴァーズ・プロデュースのダイナスティーに参加。その後リオンと結婚。

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ニュース記事

一時期、レーベルメイトであるシャラマーのジェフリー・ダニエルズと結婚していたステファニー・ミルズも、ナイドラの訃報にショックを受けて追悼の言葉をSNSに出していた。

ダイナスティーのドラマー、ウォーデル・ポッツのポッドキャストがさっそく追悼番組を発表。（約61分）

ナイドラとケヴィンがゲストで出た2018年のウェッブ番組”We Luv Rare Grppves”

We Luvv Rare Grooves Guest Kevin Spencer & Nidra Beard of Dynasty 2018/08/01 (1:56:13)

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評伝。

ナイドラ・エリザベス・ビアード(Nidra Elizabeth Beard)は、1952年8月12日デトロイト生まれ。1970年代にロスアンジェルスにやってきた。ここでニューオーリンズ出身のリンダ・キャリエールと知り合い、一緒に歌いだすようになる。1975年から1977年頃にかけてロスを舞台にしたデブランク(DeBlanc)やスターファイアー(Starfire)といったグループで活動。レコーディングも経験したが、それらのレコードはレアアイテムとなっているという。（確認したが、同名異グループが多数存在し、特定できなかった）　そこにいたケヴィン・スペンサーなどとも知り合いとなり、ケヴィンがリオン・シルヴァーズと知り合いだったことから、ナイドラ、リンダ、ケヴィンらでグループを作ろうということになり、リオンがプロデュースすることになった。リオンは、当時のソーラー・レコーズのボス、ディック・グリフィーにこの新たなグループを紹介すると、ディックは彼らをソーラーに迎えることになった。

グループは名前をダイナスティーと決め、デビュー作『ユア・ピース・オブ・ザ・ロック』が1979年にリリースされた。その後、2作目『アドヴェンチャーズ・イン・ザ・ランド・オブ・ミュージック』（1980年）、『セカンド・アドヴェンチャー』（1981年）、『ライト・バック・アッチャ』（1982年）、『デイドリーミン』（1986年）、『アウト・オブ・コントロール』(1988年)と計6枚のアルバムが出た。

この頃のメンバーは、若干の入れ替わりがあるが、主だったところは次の通り。

Nidra Beard – vocals
Linda Carriere – vocals
Wayne Milstein – percussion
Wardell Potts Jr. – drums
Richard Randolph – guitar
Ernest Pepper Reed – guitar
William Shelby – keyboards/vocals (d. 2021)
Ricky Smith – keyboards
Kevin Spencer – keyboard Synths/ Vocal
Leon Sylvers III – bass

最大のヒットは、1980年の「アイヴ・ジャスト・ビガン・トゥ・ラヴ・ユー」。

当初はプロデューサーとしてかかわっていたリオン・シルヴァーズは1981年、ベースも弾くグループメンバーとしてグループに参加。彼が正式メンバー入りした『セカンド・アドヴェンチャー』からは「ヒア・アイ・アム」がヒットした。また、同年、ナイドラはリオン・シルヴァーズと結婚した。

また、ナイドラは彼らと同じソーラー・レコーズの他のアーティストへの楽曲提供もしており、中でもシャラマーの大ヒット「ア・ナイト・トゥ・リメンバー」はラ・ルー、911、シルクなど多くのカヴァーを産んだ。

2020年3月にダイナスティーが再復活。ナイドラが全面に出て新曲「エスケイプ」を出した。

Dynasty - Escape