●ロナルド・ベル68歳で急死~クール&ザ・ギャングの創始者、ソングライター、プロデューサー、サックス、キーボード奏者
●ロナルド・ベル68歳で急死~クール&ザ・ギャングの創始者、ソングライター、プロデューサー、サックス、キーボード奏者
【Ronald Bell Dies At 68】
クール&ザ・ギャングの創始メンバーで主要メンバーであるロナルド・ベル(カリース・ベイヤン)が2020年9月8日(9日)、現在居住している米領ヴァージン・アイランドで死去した。68歳。死因などは明らかにされていない。
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●ロナルド・ベル68歳で急死
【Ronald Bell Dies At 68】
クール&ザ・ギャングの創始メンバーで主要メンバーであるロナルド・ベル(カリース・ベイヤン)が2020年9月8日(9日)、現在居住している米領ヴァージン・アイランドで死去した。68歳。死因などは明らかにされていない。
ロナルド・ベル Ronald Bell クール&ザ・ギャングの創始者ベル兄弟の弟。兄はロバート・クール・ベル。2020年9月8日(9日説もある)、現在居住している米領ヴァージン・アイランドの自宅、あるいは近くの病院で死去。68歳。死因は不明。急死だったようだ。ムスリムになりカリース・ベイヤン Khalis Bayyanと改名。
オハイオ生まれ、ニュージャージーに引っ越し、ジョン・コルトレーン、キャノンボール・アダレー、アーチ―・シェップ、ソニー・ロリンズなどのサックス奏者に影響を受け、1964年、兄のロバート・クール・ベルらとジャジアックス The Jazziacs というジャズのインストゥルメンタル・グループを結成。
徐々にヴォーカルをいれたパーティー・バンドとなり、1969年、ザ・クール&ザ・ギャングに改名。1972年アルバム『グッド・タイムス』、73年『ワイルド&ピースフル』が大ヒット。後者から「ファンキー・スタッフ」などの全米大ヒットが生まれ、人気を確立。
その後、1979年、新リード・ヴォーカル、J.T.テイラーが加入。「レディーズ・ナイト」「セレブレーション」などの世界的ヒットが誕生した。ロナルドはあまりツアーには帯同せず
クール&ザ・ギャングとしては多数の来日を数えるが、ロナルド自身の来日はおそらく初来日時のみか、数えるほどしかない。もっぱらスタジオ作業に傾注していたようだ。
「サマー・マッドネス」のシンセ/メロトロンはロナルド。
https://bit.ly/33d8yu6
このほか、「ジャングル・ブギー」、「ハリウッド・スウィンギン」など多くのヒットが多数の作品にサンプリングされた。
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評伝。
ロナルド・ベルは1951年11月1日オハイオ州ヤングスタウン生まれ。兄のロバート・クール・ベルは1950年10月8日同地生まれ。父親がボクサーで、地方を巡業する際多くのジャズ・ミュージシャンなどと帯同したため、ミュージシャンの友人が多く、子供の頃からマイルス・デイヴィス、セロニアス・モンクなどとも知己を得た。
早くから一家でニュージャージー州に引っ越し、以後ジャージー・シティーに居を構えた。兄のロナルド、友人のデニス・トーマス、ロバート・ミケンズ、チャールズ・スミス、ジョージ・ブラウン、リッキー・ウェストらと1964年、ジャジアックスを結成。地元のクラブなどで演奏。当時はメンバーもそれほど固まらず、いろいろと変遷した。
グループ名もジャジアックスからソウル・タウン・バンド、ニュー・ディメンションズ、クール&ザ・フレイムスなどいくつも変えながら活動。クール&ザ・フレイムスは、ジェームス・ブラウン&フェイマス・フレイムスをヒントに取ったが、さすがに御大に怒られそうだということで、クール&ザ・ギャングにしたという。1969年、地元のインディ・レーベル、デライト・レコーズと契約。シングル曲「クール&ザ・ギャング」でデビュー。その後、アルバム『クール・アンド・ザ・ギャング』をリリース。1972年リリースの『グッド・タイムス』さらに、1973年の『ワイルド・アンド・ピースフル』あたりから地元を中心にヒット。特に後者からは「ファンキー・スタッフ」「ジャングル・ブギー」「ハリウッド・スウィンギン」の大ヒットが生まれ、一躍人気バンドとなった。以後コンスタントにシングル、アルバムを多数リリース。押しも押されぬパーティー・バンド、セルフ・コンテインド・グループとして人気を決定づけた。
Kool & The Gang - Funky Stuff & Jungle Boogie
https://www.youtube.com/watch?v=vYW7153wbqY
1977年11月に出た映画『サタデー・ナイト・フィーバー』のサウンドトラック盤に彼らの「オープン・セサミ」が収録され、このアルバムは1979年発表のグラミー賞で「アルバム・オブ・ジ・イヤー」を獲得。グラミー受賞アーティストとなった。
しかし、1977年発表の『ザ・フォース』などの売り上げが落ちたために、てこ入れが模索され1979年、オーディションで選考した新ヴォーカリスト、JTテイラーを加入させ、心機一転を図り、『レディーズ・ナイト』を発表。プロデュースにデオダートを迎え、新生クール&ザ・ギャングとなったところ、このアルバムがそれまでのどのアルバムよりも大ヒット。世界的な人気グループになった。以後も「ゲット・ダウン・オン・イット」、「セレブレーション」などポップなヒットが続いた。
https://www.youtube.com/watch?v=3GwjfUFyY6M
1986年発表の『フォーエヴァー』でJTがソロに独立。その後、何人かのリード・ヴォーカルが入れ代わり立ち代わり入った。JTは、1992年から99年頃まで再度グループに入ったり出たり加入した。
ロナルド・ベルは、サックス、キーボードなどを担当するが、あまりツアーに帯同するよりは、むしろスタジオ・ワークを中心に活動するようになっていた。楽曲制作では中心的存在となり、「サマー・マッドネス」ではメロトロンをプレイ、ほかに、大ヒットした「セレブレーション」、「チェリッシュ」など多くのヒットをバンド・メンバーらと共同制作している。
https://www.youtube.com/watch?v=2SFt7JHwJeg
主に作詞作曲プロデュースなどのスタジオ・ワークを中心にしていたが、近年ではフュージーズの前身グループ、トランズレイター・クリューのプロデュース、また息子がラッパーとしてもデビューしていた。
クール&ザ・ギャングとしては1975年の初来日以来、2019年まで20回以上来日。2019年3月は、幕張メッセでチャカ・カーン、シーナ・イーストンほか日本のアーティストらとのイヴェントに登場した。
近年のライヴにはいずれもロナルドは帯同しておらず、来日は初来日時のみとみられる。
記事などによると、現在はアメリカ領ヴァージン諸島に居住していたという。
ロナルドは10人の子供、兄弟、孫さらに、グループメンバーらに送られる。
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クール&ザ・ギャングの作品はヒップ・ホップ時代には多数のヒップ・ホップ・アーティストたちによってカヴァー、サンプリングされてきた。まさにジェームス・ブラウンに次いで人気のファンク・バンドといってもいい。
また映画でも多数使われているが、1994年の『パルプ・フィクション』、『アンダーカヴァー・ブラザー』(2002年)などで「ジャングル・ブギー」が、『ロッキー』で「サマー・マッドネス」などが使われている。
クール&ザ・ギャングのユーチューブ・チャンネル、クールTVにアップされた『クールTV』のエピソード1。2020年6月6日にアップされていた。約4分で、クールたちがオハイオからニュージャージーにやってきて、成功していくまでを描くようだ。
https://www.youtube.com/watch?v=MrVfYH91ZuQ&feature=emb_logo
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2018年1月24日に収録されたロナルド・カリス・ベルの珍しいインタヴュー。約1時間13分。自身がオハイオから出てきて、当時ジャズのサックス奏者などに影響を受けたことなどを語っている。「ファンキー・スタッフ」「ジャングル・ブギー」「ハリウッド・スウィンギン」などの誕生の秘密を語っている。ビッグバンドの影響、「ソウル・マコッサ」の影響などを語る。聴き手スティーヴ・ジョーダン。
Conversations with Kool & The Gang's Ronald “Khalis” Bell
https://www.youtube.com/watch?v=8wy88CKLBAk&t=331s
■クール&ザ・ギャング関連記事
クール&ザ・ギャング~アル・マッケイらが飛び入り
2016年02月24日(水)
https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12131947544.html
■クール&ザ・ギャングのことなら、こちらのサイト (クールのファンのGパパさんが運営しています)
http://koolandthegang-fansite.jp/index.html
■ 過去関連記事
クール&ザ・ギャング~ライヴ、クール・ベル、ナイルを語る
2011年02月28日(月)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10815335401.html
2010年03月28日(日)
クール&ザ・ギャング@ビルボード~すべてヒット曲のパーティー
https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10492610706.html
クール&ザ・ギャング『クール&ザ・ギャング・プレゼンツ・ギャングランド』2001年のCDのライナーノーツ原稿
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/linernotes/kool20010821.html
January 10, 2008
“Spirit Of The Boogie” Live At Blues Alley
https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10064920284.html
January 11, 2008
“Chocolate Buttermilk” (Kool & The Gang) Story: Music Comes And Goes
【『チョコレート・バターミルク』ストーリー】
https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10065108449.html
このフィクションはよく書けていて、自分でも気に入っている(笑)
June 27, 2006
Claydes "Charles" Smith Of Kool & The Gang Dies At 57
【クール&ザ・ギャングのオリジナル・メンバー、チャールス・スミス死去】
http://blog.soulsearchin.com/archives/001095.html
Let’s Groove 2004, Live At Kokusai Forum: Don’t You Miss It Back In The Day?
[2004/05/20](J.T.テイラーの出演でクール&ザ・ギャングのヒット)
https://www.soulsearchin.com/blog_archives/?p=840
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