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下から見たら上から受けが良い人が凄いとは限らないこと

昔は、課長は部長を飛び越えて役員と話してはいけないという暗黙のルールがありました。上司のハンコをもらってからでないと上に議題が上らないからです。それを封建的とみる方もいますが、何かあったときの安全と統制をとるために必要だという方もいます。組織運営は業種によって違います。

いつの時代も「部下がやったことを自分のことのように話し手柄をとる人」「失敗を部下に押し付けがちな人」「会社の批判ばかりしている人」は必ずいます。今はネット社会。下も発言できる機会や管理できる仕組みがが増えているので昔よりは少なくなりましたが、自分だけよい思いをしたいとか、自分のほうが上だと主張を繰り返す人は戦国時代から現代までいます。特に男性は序列にこだわる特性があるからです。

仕事自体は優秀でも部下から人気がない。独善的かつ利己的が見えるヒトは人事評価を難しくします。個人戦で実力があっても、団体チーム戦の大将に向かない場合もあります。そして大きな組織になればなるほど、「上に受けが良い人」が必ずしも、実力があるとは限らないのが難しいところです。

バランスを考えて「敵が少ない」と出世しやすくなります。大学の教授選挙や学長選挙などは同僚の人気投票を採用していることもあります。普段現場を頑張って論文を出していても、なかなか上に上がれないのはそのためです。しかし上になったらあまり意見をいわない、控えめな敵が少ない人はこだわりや考えがない場合が多く決断力が欠如して、組織運営が困難になることもあります。

また現代は下から上司を判断する360℃査定もあります。部下の人気が査定やタイトル、年収に響くこともあります。一部の管理職のなかには、部下を過剰に囲いこみ過ぎていたり、横のライバル管理職をけなしたりするヒトもいます。数字にこだわり、実力も経験もあり、組織に貢献意欲も高くかつバランス感覚が優れて、人徳もあり、かつ部下にも上司も優しいというヒトが理想ですがなかなか難しいですよね。ヒトに完璧を求め過ぎないほうがよいです。

どんな会社の社則にも「協調性」をもって業務にあたるというのが明記されています。偉くなりたいと過剰な承認欲求で誰かを攻めていると必ず見ている人がいます。最後は人間力と体力でサバイブしてください。イライラが表情や会話で出てしまいがちなヒトは20代のうちに直しておくとよいですよ。そのイライラが自分に向いて短気を起こさないようにしてください。


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