ジョブ・カード

ジョブ・カードとは?

そもそもジョブ・カードってどのようなものかご存知でしょうか?
これは
「厚生労働省が様式を定め、「生涯を通じたキャリア・プランニング」及び「職業能力証明」の機能を担うツール」
となっています。
何ができるのかというと
「ジョブ・カードを作成することで、自分の強み・弱みや能力に気づくことができ、これまでの経験を踏まえたこれからのキャリアプラン、それに向かってやるべきことが描くことができる様になる」
だそうです。

これだけを読むと、なんか良さげではあります。
でも厚生労働省が様式を定めって、なんかやっぱり上からですよね。
こうしたんだからこうやれって言っているように読み取れてしまう。

まぁ、それは置いておきます。

私としては、NPO法人での就職支援
webマーケやwebデザインを職業訓練として学んでいる方の支援をしている中で、このジョブ・カードを使ったキャリア面談をしているので、ありがたい存在ではあります。

このように、ハローワークから提案されたり、自分で申し込んだりする職業訓練。
いわゆるハロートレーニング(ハロトレ)の場合は、ジョブ・カードの作成と、キャリアコンサルタントかジョブ・カード作成支援員との面談が必須。
これをやらないと教育訓練給付金がもらえないということになります。

この様に必須として作成する場合もあれば、企業で働いている中で作成する場合もあります。
その両方に私自身が携わっているので、その違いを書いてみます。


職業訓練をされている方が作成するジョブ・カード

これは前述の様に給付金をもらうための必要な書類。
なので、全ての項目を基本は埋めることになります。
しかし、ジョブ・カードはなかなか記入が大変。
結構自分と向き合わなければならないので、嫌になります。
しかし、面談をすると結構項目が埋まるようになってきます。

キャリアコンサルタントと面談をすることによって、埋められない項目もだんだん埋められるようになってきます。

就業中の方が作成するジョブ・カード

一方で、就業中の方が作成するジョブ・カードはというと
企業によっては提出というところもある様ですが、大概は提出はしない様です。
なので、全く記入しないで面談を受ける方も出てきます。

その中でもしっかり自分と向き合い、項目を埋めて面談に来られる方は、その内容が全く変わります。
自分自身のこれまでのこと、今のこと、そして将来のことを考え、その中で今の自分に足りないことはなんなのか?ここまで落とし込んでいます。
だからこそキャリア面談が効果的なんです。

どうしても自分一人で自分を見ると、少し偏った考え方になりがち。
それを客観視するキャリアコンサルタントと面談することで、自分を俯瞰して前に進むことができる様になっていきます。

項目を埋めることをしない方は、面談の時はもっともらしい話はしますが、その後行動には移さない傾向がある様です。

就業中であれば、せっかく会社側がくれた時間です。
有効に使わないのは勿体無いと思うんです。


ハローワークの対応

求職者でハローワークに行って、相談員の方と面談をする時にもジョブ・カードは使います。人によっては職業訓練のために面談を行うこともありますし、面談をするためにジョブ・カードを作成する場合もあります。

職業訓練のために、相談員と面談をした方からいろいろお話を伺うと、ハローワークでの相談はあまりよくないということを聞くことが多いです。
そもそもハローワークの相談員、ジョブ・カードを理解していない方も多い様です。
もちろん全員の方がそうということはありませんよ。ここはお間違いなく!
ジョブ・カードの様式1の裏面には面談をした人のコメントも記載しますが、達筆すぎて読めないなんてこともある様です。

今、ハローワークからの求人がたくさん出るタイミング。
しかし、そのほとんどが採用までいきません。
現任の方が延長するようで、形式的に求人を出しているだけのように感じます。
(お給料良いですからね〜)
でも、定期的に何名かは入れ替えはしないといけないです。
そして、しっかり学ぶことをすべきです。
奇しくもキャリコンです。
人の人生を大きく左右するような存在です。その自覚を持って欲しいです。

ハローワークの悪口のような文章にも聞こえますが、私がこれまで実際にハローワークで面談を行った方から直接伺った内容なので、ある程度の信憑生はあるのかな?
そんな風にも思います。

私の中では、なんでなんでもかんでもハローワークなんだろう?そんなことも思うんです。
ハローワークは失業保険やそれに関連する事務方の仕事をメインに行い、相談援助は専門のところに業務委託すれば良いのにな?って思うんです。
もちろん現在もハローワークでアウトソースしているところもあります。
とは言っても、そのアウトソース先も問題があるって感じることがとても多い。

ハローワークを訪れる人は、仕事を探しにきている人。
それなのに、親身になって話を聞いている方が少ないようなイメージ。
これ大問題です。
キャリアコンサルタントであれば、毎日が勉強です。
しっかり相談者と向き合うことが必要。加えて、現在の就職市場や転職市場をわかっていないと的確な支援ができないのではないかと思います。

常に勉強。
この姿勢がないと、この覚悟がないとやっては行けない仕事です。

何度も言いますが、全てのハローワークの方がそうだということではありません。
ごく一部の方の話。
そのような方がとても目立ってしまう。
それは相談支援者はあくまで影の存在。相談者は、相談しているのに自分で全て判断しているように感じるように支援するものかなって思います。
だからこそそのような限られた方の言動が目立ってしまうのかなって思います。

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