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夏アート はじめまし、た?

絵心はないが、美術鑑賞はまぁまぁ好きだ。
美術館や博物館などに誘われれば乗るし、それを目当てに旅行に出たりもする。
何しろ日本国内においても沢山の美術館があって良い作品が所蔵されているのだ、そろそろ旅の虫もうずいてきたし、どこかに行きたいなぁと夢想している。

いつだったか泉屋博古館で画家、木島櫻谷の展示会が組まれていたのを行きそびれてしまい残念に思っていたところ、こちらの記事で再び開催されるのを知った。
へーそうなんだ、今度こそ行きたいな、と思ったのだが、こちらの開催開場、東京である。ガックリ。
京都・蹴上の泉屋博古館ならば明日にだって行けたのに。

もそっと近場でないだろうか。
探してみると、こちらなど面白そうだ。去年開館したばかりの大阪・中之島美術館はアクセスもしやすい。

暑い夏なので涼しい室内での美術鑑賞が良いけれど、緑に囲まれた立地が好ましいので、長らく行きたい行きたいと思っている箱根のポーラ美術館。

その周辺には他にも箱根ラリック美術館や、彫刻の森美術館など、いくつも良さそうな美術館があるので、とても一日では回れなさそうだ。
何と言っても温泉の箱根。想像するだけでも楽しみはいくつもある。

アクセスの困難さではNo.1かもしれないけれど、こちらもいつか必ず行ってみたい。
鹿児島、奄美大島の田中一村記念美術館。

死後、改めて評価された画家というものは、ゴッホではないけれどロマンがある。本人にしてみたらたまったものではないだろうが、評価すらされず埋没した才能がどれほどあるかと考えれば記念館があるだけ幸運だと思う。
勿論、評価されるだけの作品があることが大前提だが。

昨日たまたま見た長寿TV番組『開運!なんでも鑑定団』で取り上げられていたのがその不遇の画家、不染鉄であった。
番組内で紹介されていた作品を垣間見た程度だが、ちょっと見慣れない、斬新で面白い作品だった。
偶然だが上記の田中一村とはそこそこ同年代で、どちらも時代の潮流からは少々外れたところで自身の道を突き進んだという点が類似している。
東京・小石川で生まれ最後は奈良で息を引き取ったらしいが、田中一村のように記念美術館などはなく、残された作品の所蔵も散らばっており、一挙に鑑賞する機会はなかなか訪れなさそうだ。
2017年に回顧展が開催され、そこから評価が高まりつつあるらしい。またどこぞで企画されないだろうか、期待している。

芸術といえば秋、が一般的であるけれど、暑い夏にも空調の効いた美術館で芸術、良いのではないだろうか。
始まるのは冷やし中華だけではないのだ。

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