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#22 認知→アクション 【完結】


皆さん!!メリークリスマス🎄🎅🙋🏽‍♂️




※この投稿は前回から続いているため、見てない方はこちらからご覧ください。↓↓









今回は、なぜ海外では世界レベルのいい選手が数多く輩出されるのか??
について、日本との育成の違いと、現在、育成指導しながら個人的に感じることを交えながら書いていこうと思います。



※前回同様、ここからは私個人的な見解になりますので、あしからず!






読者の方の中に時間がなく結論から知りたいと言う方もいらっしゃるかと思うので、今回は結論からいきます!笑













それは
「個人スキルの習得は組織練習から!!」
です。














もっと知りたい方はここから
詳しくいきます!笑











前回の投稿でも書いた通り、日本では育成世代でリフティングやドリブルなど個人練習に重荷を置く傾向にあると感じています。








例えば

・毎練習の冒頭は500回リフティング
・決まった形のコーンドリブル
・試合の中で相手選手を絶対1人抜くまでパス出し禁止

などなど









たしかに、これらすべてサッカーで必要なスキルです!!









しかし、、


私は現在までドイツで約7年半選手、約2年間指導者をやらせてもらってきて、これらの練習をしたことは一度もありません。





リフティングも、あえてテニスボールを使ったり、手でテニスボールを扱いながら足でリフティングなど、ボールフィーリングや脳機能を高める狙いのものはもちろん効果的だと思います。


しかし、ただ500回リフティングできるようにするだけのトレーニングだと意味を成さないという考え方です。










では、ドイツの選手はどこでそのようなスキルを身につけているの?
という話なのですが、それはグループ練習やゲームの中で身につけている印象です。






ドイツの育成年代の詳しい記事はこちら↓↓









ドイツではジュニア世代からすでにグループ戦術、チーム戦術のトレーニングをします。
(スペインはもっと緻密に幼少期から戦術をやるとお聞きしました。)




試合のビルドアップを想定したパス練習だったり、ボールポゼッション、11対11のビルドアップ、ポジショニング、守備時の追い込み方などみっちり指導しています。




私が指導させてもらっているクラブは決して強豪チームとかブンデスリーガ下部組織ではありませんが、それでも練習内容はトップチームがやるようなメニューを消化していきます。




私がコーチをするにあたってこだわっている部分としては、

パス練習やボールポゼッション練習では、必ず認知、判断が伴うメニューを意図的に、考案することです。
試合と似たシチュエーションをあえて組み込むことによって、選手たちが試合の中で、それらのことをスムーズにおこなえるように仕向けていったりもします。






最初はあえて何も言わずに選手にプレーしてもらい、トレーニングの狙いから外れている場合などはその都度、止めて立ち位置の修正や、プレーの選択肢を広げてあげるアドバイスもしています。








それと関連して、ドイツでは選手の自主性や自発性を大切しているとも感じています。





まずは自ら考えてやるし、自分で狙いをもって取り組む。


なので、自然と選手と指導者間でコミュニケーションが生まれます。
いい意味での意見の言い合い、ディスカッションは日常茶飯事ですし、発言することに日本ほどの抵抗はないので、全員が意見します!



これに関しては本当に凄く良いことですよね。






ゲーム一つに関しても、すごく勝ち負けにこだわりますし、たとえ練習の中のゲームでも「勝つための術」を選手個々が考えている。
なので、ずる賢いプレーやあえてイエローカード覚悟でユニフォームを引っ張ったりしてプレーを止める選手も中には、います。



日本だと「そういう汚いプレーはするべきではない!!」とお叱りを受けるケースもありますが、ドイツではそれはなく、許容範囲内の「テクニカルファール」などは育成年代でもよく見かけられます。




もちろんイエローカードはいいものではないですし、例えば、あからさまに相手を蹴ったりなど反スポーツマン的行為はドイツでも許されません。


フェアにボールを奪ったり、フェアに時間を稼いだりするのがそれはベストですよ!








以前にもちらっと書きましたが、
ドイツの子どもたちは、シュートを打つのが好きですし、練習前も、早くグランド出てきて自分たちで勝手にゲームを始めたりします。






その中でいろいろなボールの蹴り方であったり、ドリブルスキルなどを、自ら試して失敗しながら身につけているのだと思います。






前回の「認知」→「アクション」の課題も同様に、ゲームやグループ練習の中で繰り返しやりながら失敗しながら身につけていくしかない。



シンプルですが、相手が来ているからワンタッチで回避する、相手がいないからターンして前を向く、その感覚に慣れていけば自分の意思で自然にターンするための身体の向きを作れるようになったり、速いパスを味方に要求したりという風に繋がっていくと考えています。









最後に..

「個人スキルの習得は組織練習から!!」という結論から入った記事でしたが、



最終的には組織練習を提供するのは指導者。

選手に対してヒントを与えるのも指導者です。



指導者が原理原則を理解していなければ、そもそもいい選手は生まれないですし、間違った方向に行ってしまう、チームとしても機能しない!


「選手は指導者の鏡」




これはどこの国に行っても共通して言えることだと思います。








前々回の記事から3連載みたいな形になっちゃいましたが、長文を読んでいただき本当にありがとうございました!!




すこしでも参考になったり、役に立てれば嬉しい限りです。










次回は、ちょっとラフな感じのテーマで投稿することも考えています。





見たいテーマや、書いてほしい記事などあればコメントの方によろしくお願いいたします!









今回も読んでいただきありがとうございました!










それでは!また次の記事で^ ^









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