見出し画像

胃ろう造設日記③

2016年11月22日
 胃ろう造設入院2日目
上映会広報活動スケジュールが立て込んでいたため、
朝一でお風呂。
(入院の本来目的は、胃ろう造設です、念のため)
同性介助リクエストも通り、コロッケ揚げ機みたいな
エレベーション風呂でちゃぷちゃぷ入浴。
ちゃぷちゃぷしながらいろいろおしゃべり。
胃ろう造った後しばらく入浴できないんですよね?
→1週間はダメかなー。女性の入浴は、火金だから、
次に入れるのは来週の金曜日ですね、順調にいけば。
そうかー。
食事もしばらくは食べられないから、
相当暇だな、こりゃ。
むかーし経験した入院中の入浴は、
3分くらいで引き揚げられたけど、
今回は延々何も言われず。
これ、もしかして、
「出まーす」って言うまで入っていられるタイプ?
8分経過。
ぽかぽかしてきたので、「出まーす」と声かけてみる。
はいはいーい、じゃ、上げまーす、と看護師さん。
入浴後、別の看護師さんがやってきて、
「海老原さん、入浴中に、車いすと呼吸器の重さを測って
海老原の体重割り出してみたんですけど、
18.3…kgなんてことあります...?」
死んでると思う、そこまで落ちてたら...。
「ですよね...?おかしいなぁ...?」
結局、呼吸器の重さを入れ忘れてたことが分かり、
実際の体重は24kg以上あることが判明。
あれ?
一時期より増えてる?
8月の検査入院の時には、23kgを切りそうな感じだったのに。
なぞー。
まぁ、多い分には大いに結構ですー。
広報活動について、新潟病院は6、7階が長期療養病棟になっており、
ホントは午前中、6病棟への上映会広報活動の予定だったんだけど、
児童指導員さんがやってきて、
「6病棟の患者会代表さんがですね、
ちょっと、急な予定すぎて対応できないとのことなので、
海老原さん入院中のどこか別日に、
ちゃんと集まって話を聞けるように場を作りたいと思うのですが、
そういうのはいかがでしょう...?」
とおっしゃるので、今日の広報活動は、
午後に回る7病棟のみに。
(入院の本来目的は、胃ろう造設です、念のため)
その後、児童指導員さんが再来し、ごにょごにょと、
「あのー、本、全部読ませていただきましたー。
人生経験豊富なんですねー...。
あー...サインとかってー...。」
いいですよ、いいですよ。
「わー良かったー。実はサインほしいってなかなか言い出せなくて、
何度も出入りしてみたっていう...w
ちょっと、サインペン探してきまっす!」
早く言えばいいのにぃ笑
はー...午前中、暇になったやんー。
と思いつつお昼食べて。
入院中って、ご飯ばっかり食べてるなぁー。
でも、刻み&お粥で楽だなぁー。
午後2時。
おとんとおかんが登場。
家族宿泊室を使っていた付き添い友人は
私の部屋に移動し、簡易ベッドが出動。
そして午後2時半、とうとう上映会広報活動開始。
上映実行委員会事務局の西尾さんと。
7病棟の児童指導員さんがついてくださり、
食堂にいる人、居室の人、それぞれ声かけ。
なんだかの元社長さんがいたり、
マウスピースで歌を歌ってる人がいたりで、
結構おもしろかったです☆
(何度も言いますが、
入院の本来目的は、胃ろう造設です、念のため)
っていうか、私の部屋も、上映会広報活動やろーw
と、殺風景な病室の部屋にチラシをペタペタw
よしw
(開き直るぞ、もう)
その後、栄養士さんが登場し、
「えんどー先生に、海老原さんは自分でもいろいろ勉強されてるから、
栄養剤については、カタログ持って行って直接相談して、
と言われまして...」と。
でも、自費のやつだとお金かかるので、
日中は半固形の栄養剤(多分ラコール)、
寝てる間に流しとくのはエンシュアHでいいか、
ということに。
入れ替わり立ち替わりで現れたのは、OTさん。
「ちょっとお話聞かせてくださいねー。
えぇと、海老原さん、お仕事されてるんですよね。
事務職だとお聞きしたんですが...」
は?なんですと?
私の仕事は、社会改革ですけどなにか?
そうそう、という顔で隣に座ってる両親。
さすが。
「... ........ ... ?社会改革...。」
OTさん、目が点。
「社会改革と言いますと...例の映画の...上映活動...?」
(もはやこの病院で「風は生きよという」を知らない人はいないらしいw)
それもそうですし、いろんな学校で授業したり、
東京都のなんかの講師や委員をやったり、全国各地飛び回っていて、
休みは月に3日しかないとか、ザラですね。
「えーと...講師活動などを月に3日...」
違う違う、休みが月に3日!
「...え?休みが!?....月に..3日.....。
よく死なないですね...。」
ギリです、今w
「はぁ...ギリですか...そりゃそうでしょうね...。
で、退院は、12月中旬頃でしょうか...?」
そうですねぇ、順調にいけば、12/5の週に退院の予定です。
っていうか、12/12から仕事はいっちゃってるので。
「あ、そういう会議とか、なんか...?」
そうですねぇ、会議とか、飲み会とか、呑み会とか...。
「おぉ、飲み会とか呑み会とかですか...。」
社会改革って、呑み会から始まっていくと思うんですよね、
同じ社会改革仲間とのつながりを作っていくっていうか、
連帯というか...。
「はぁ...確かに、それが一番大切ですね、えぇ。」
なんの記録が取れたんだか分かりませんが、
何かに納得してOTさん帰っていきました。
夕方からは外科の金谷先生のオペ説明。
「手順としては、まず、口からか鼻からか、
内視鏡を入れますね...」
せんせー、中島先生が、最初に分泌物を抑える注射とかを
打つって言ってましたー。
「...あ...私たちにとっては当たり前の手順過ぎて、
説明忘れてました...すみません...。」
「オペの時には、胃に空気を入れて、ベッドを少し起こして、
余計な内臓を巻き込まないようにしますね...」
せんせー、私、オペ台が硬いと1分と寝ていられませんー。
「あ、クッションとか必要ですか。
そうか、リハ室とかに、いいのあるかなぁ?
それは大切ですね!オペメンバーに言っておきましょう!」
「オペの翌日から、動いていただいて構いませんから...」
せんせー、ご飯はいつから食べていいのー?
「当日は点滴、翌日は胃ろうからぬるま湯を入れて試運転します。
その次の日くらいから、経口摂取は大丈夫ですよ。」
え?翌々日から??しみないの??
「しみません、普通は(笑)」
せんせー、座位のレントゲン見てくれましたー?
私、座るとお腹のすごく下まで肋骨来るんだよー。
「え?レントゲン?どれどれ...?
... ....... ..なるほど...
これはー...気をつけないといけないポイントでした...。
いやーオペの説明をさせてもらいましたが、
こちらが新たに気づかされることばかりでした...。
課題はまだありますが、しっかり準備して、
集中して短時間に、確実にオペできるよう、
全力を尽くしたいと思いますので!」
そして、なぜか勘違いした父親がオペの同意書にサインしちゃって
おいおい、同意するの、私だから!という締めくくりの説明会でした。
のんびり夕食取って、さあ、寝るか。
ここのご飯は、ほんとに美味しいです!
でも、なぜか、「良寛」まみれw
明日は祝日、ほんとに何にも予定無しの暇人ですw
病棟内の小さな図書室から、
「お腹に小さな口」という本を借りてきたので、
胃ろうの予習でもしますかね。
(入院の本来目的は、胃ろう造設ですからw)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?