見出し画像

胃ろう造設日記②

2016年11月21日
胃ろう造設入院、初日。
朝9時に、あおぞらタクシーさんに迎えに来ていただき、
新潟病院に入院手続き。
手続き早々、術前検査の数々。
まず、居室で、いろんな書類記入する傍ら採血。
右手で採ってたら途中で血流低下のため、
左に切り替えて再採血w
採血終わったら、呼吸機能検査。ぷはーぷはー。
次に心電図&心エコー。
「私の心臓、どこにあるか見つけるの大変ですよーw」
「え?そうなんですか?普通はこの辺から...
あ...見えないですね、全然...w」
「胸郭の下なら多分...かろうじて見えるかと...」
「どれどれ...あ、いました、いました!これですか...」
「はぁ、多分それです、動いてれば...w」
と、そんな感じのやり取りしながら心エコー終了。
次、CT。
呼吸器を車いすから離脱して、身体と一緒に台に乗せて、
ぶぉーーーぉぉん、と一瞬撮影して終了。
次、レントゲン。
「私、寝てるレントゲンしか撮ってないですけど、
座った時と、身体の位置が全然違うんですよー。
胃の辺りに、肋骨やら骨盤がかぶるので、
座位で一枚撮っといてもらえませんかね〜念のため」
と、自由なオーダーでハイチーズ。
病室に帰るとお昼ご飯。
お粥と刻み食。
私がモグモグごっくんするところを観察したいということで、
言語聴覚士さんと栄養士さんが来訪。
「新米のお粥ですよ!」
「え!?まぢっすか!やったー!」なんて会話から始まり、
どういうものが食べやすいのか、
どれくらいの量食べられるか、
どれくらいのカロリー取れてるのか、
一回で食べれないのであれば、
プリンやヨーグルトを付けておいて、
おやつに食べたらいいかしら?とか、
胃ろう開けてしばらくはご飯食べられないから、
今のうちにいろいろ味わっておいた方が!とか、
今後どんな栄養剤使っていきたいか、
などなどおしゃべりしながらご飯終了。
最後のフルーチェが効いた...。
お腹いっぱい...。
午後、やることなくてすでに暇人に。
しょーがないので尿検査用にトイレに行ってみたり、
総回診の先生たちとおしゃべりしてみたり、
そんなこんなしているうちに、血ガスのお時間。
あーぁ、やだなー血ガス。
痛いんだよなーあれ。
私の主治医、えんどー先生。
「そけーぶから採りましょーかー?」
「えー?私、手首からしか採ったことないんですけどー」
「え?手首!?私、手首あんまやったことないんですよねぇ...
大丈夫かなぁー?やってみますー?やってみますかー?」
...ぐし...
... ...... ... ........
「ダメだね、外れたね...」
「ごめんなさい...もいっかいやってい...?」
「どーぞどーぞw」
...ぐし...
... ...... ... ........
「ダメだね、外れたね...」
「ごめんなさい...そけーぶでやってい...?」
「ですかw」
今日だけで身体に5ヶ所穴が開きました...。
ふ...。
そして、15:00からは、上映会の打ち合わせ。
え?上映会?
そう、上映会。
実は、胃ろう作るついでに、
この新潟病院で、「風は生きよという」上映会もやっちゃおう、
っていう斬新な上映実行委員会の決定がありまして。
まったく、私は、患者なんだかイベント持ち込み者なんだか...。
病院の児童指導員さんや看護師長さん、
上映実行委員事務局、の他、
新潟で自立生活センター立ち上げている山内さん、
安曇野上映会でご一緒した、
新潟県立看護大学の北村さんと、山田さん、
そうそうたるメンバーが集結。
どーしてもねー、療養病棟だとねー、
重度の障害者がいっぱいだから、
移乗に時間がかかるだとかさー、
トイレの時間がどうとかさー、
お風呂の日がどうとかさー、
看護師の配置がどうとかさー、
いろいろ事情があって、時間の融通利かないわけさー。
それで、最初は、上映会場に患者たちを集めている間のつなぎとして
トークをしてほしいと言われたんだけど、
北村さんの
「この上映会は、トークが大切なんですよ。
トークが、とってもいいんです!
映画を観た後にトークがあるから、質問もたくさん出て、
やり取りが盛り上がるんです!」
という強いバックアップのおかげで、
「つなぎトーク」案は却下w
院内の、個別配信システムという文明の利器を駆使して、
事前に、ベッドサイドで各自映画を観てもらっておいて、
後日、私たちが病院を訪問し、
みなさんと一緒にじっくりトークをすることになりました!
トークには、宍戸監督と、新潟CILの山内さんと私が
担当することに。
うれしかったのは、看護師長さんが、
「看護師たちにも、研修を兼ねてこの映画を見せてもいいでしょうか?」
と言ってくれたこと、
そして、北村さんが、大学の学生たちを連れてきて、
ボランティアでこの上映会をサポートしてくださる、
ということ。
児童指導員さんも、個別配信システムで、
事前に映画の予告、CMを何度も流してくれるとのこと。
さらに、会場に来られない人のために、
当日のトークも、ベッドサイドに個別配信してくれるとのこと!
はぁー、何人くらいの人が関心持ってくれるかなぁ。
胃ろうオペよりドキドキだわ...。
夕食の頃、副院長の中島先生が病室に来てくれました。
オペの簡単な説明を、優しく、楽しく、
時にクイズのように、説明してくれました。
先生、今日はCT撮りましたよ。
→そうですか、良いですね。
レントゲンも撮りました。
→素晴らしい!
レントゲンは、座位でも撮っておきました。
→素晴らしいです!なんでも素晴らしい!
なんでもって何ですの、先生...笑
そんな、盛りだくさんな1日目。
明日は、上映会広報活動のため、
病棟をぐるぐるしてきます!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?