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今週の2冊 関係構築と子育てと

今回紹介するのはこちらの本です。

https://www.amazon.co.jp/%E4%BB%96%E8%80%85%E3%81%A8%E5%83%8D%E3%81%8F%E2%94%80%E2%94%80%E3%80%8C%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8A%E3%81%82%E3%81%88%E3%81%AA%E3%81%95%E3%80%8D%E3%81%8B%E3%82%89%E5%A7%8B%E3%82%81%E3%82%8B%E7%B5%84%E7%B9%94%E8%AB%96-NewsPicks%E3%83%91%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0-%E5%AE%87%E7%94%B0%E5%B7%9D-%E5%85%83%E4%B8%80/dp/4910063013


忖度、対立、抑圧…あらゆる組織の問題において、「わかりあえないこと」は障害ではない。むしろすべての始まりである──。
ノウハウが通用しない問題を突破する、組織論とナラティヴ・アプローチの超実践的融合。
いま名だたる企業がこぞってメンタリングを熱望する気鋭の経営学者、待望のデビュー作!

今年の頭にマンダラートワークに参加し、「対話」というものに関心をもった私。
また今後就職活動をするためにも、「他者と働く」ということはどういうことなのかを考えたくて読みました。

相手の背景を考える

私はよく企業さんと士業さんの面談に同席することが多いのですが
開発vs営業で対立している様子をよく見てきました。

営業からすると、このポイントは伝えた方がバイヤーのウケがいいのに
開発からは絶対に話すなと言われている、とか
こちらが頑張って開発しても、営業が全く売ってくれない、とか
こんな微妙な商品の商談は気が進まない…とか、とか。

大きな組織だと、もっと複雑な対立や忖度もあるでしょう。

その際に「これだから営業は!」とかにならずに
事業を前に進めるためにどう対話をしていけばいいかがこの本に書いています。

超簡単に言うと、自分のことは置いといて、相手の背景を読んで行動すること。

相手が大事と考えていることや、どうしてそういう判断をするのか、
相手の背後にいるステークホルダーはだれなのか。

そこをまずよく観察することから対話は始まります。

観察をした上で、相手が困っていて自分が入り込めそうな点や
相手にとって有意義な取り組みは何かを考え、実行する。

………。

これ、コミュニケーションの当たり前だと思いますよね。
相手のことを考える、ということです。

でも。でもですよ。

これがじゃあできているかと言われるとそうでもなかったりするんですよね…

どうしても部門同士の対立だったり
上司と部下の対立…までいかなくても、うまくいかない関係性だったり
そういう場になってしまうと、どうしても自分が自分がになって
「どうしてわかってくれねえんだよ!」と憤慨する。人間だもの。

ただそれでは関係は変わらず、進むものも進まないので
観察して、何が相手に必要かを解釈して、介入することが大事だと。

そういえば私の上司は観察というか、ヒアリングというかをかなりしている気がするな…
これってどういうこと?とか、あの人何かいってた?とかを
結構聞いてくれていたんですよね。
交渉力が非常に高い方でしたが、そういうのもあるのかも…

こどもの一生終わらない「もう一回」

こんなことを考えていた時に
最近よく見ている保育士Youtuberてい先生の動画と
この対話の考えってリンクするんじゃないかという気付きがありました。

「(てい先生のしゃべり方がツボ)
この中でてい先生は

子どもの「もう1回」と大人の「もう1回」は意味が違う。
大人の「もう1回」は回数のことを言うが、
子どもの「もう1回」は満足度できたかどうか。回数ではない。

私これ聞いて

がーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん

くらいの衝撃を受けたんですよ。

また他の回では

子どもは「早くして」という意味がわからない

ということもおっしゃっていました。

大人と子どもは同じ言葉であったとしても
その意味付けが全く違う…!!

いくら親が「早く!」とか「もう一回で終わりよ、約束ね」といったとて
そもそもの意味が違うのだから、
通じるはずがなかったんだ…

どうして約束を守らないのか→約束を守るというにはまだ早い年齢だから仕方ないのか という考えになってしまうんですが
ベースが違ったのか…背景がまるで違ったんだな…

これ、上記の「対話」と少し似ている気がします。

子どもの観察は私のような素人には難しく
こういうわかりやすく教えてくれるてい先生などから情報を得るしか私にはできないのですが
こういう観察ができると、「満足さすにはどうすればいいか」を考えて
実行してみることができる。

ちなみに私の娘にはこの方法がめっちゃ効きました…ありがとうてい先生…

そういえば昔デザイナーの先生がおっしゃっていたんです。

「言語を合わせないとコラボレーションなんてうまくいかない」


その時はそうだよなあとぼんやり思っただけでしたが、
この本と動画と娘を見て

ああああ!!こういうことか!!!!

と身をもって学んだのでした。

まとめ


人になにか伝えて「わかって」ほしいとき。

どうしても自分の想いや考えを語りがちになってしまいます。
でもそうじゃ伝わらないし、変化はきっと乏しい。

まずは相手の背景(この本ではナラディブと表現しています)を考えて解釈した上で
自分の伝え方を変えて、初めてわかってもらえるんだという

当たり前なんだけど、なかなかできない
当たり前なんだけど、とっても大切なことを身をもって学ぶことができました。

チームで働くことが好きな私、
これからもこういうことを意識していこうとおもいまs





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