見出し画像

10月の色校が出そろいました!

「そもそも色校って何?」


色校とは、正式には「色校正」といいまして、著者やデザイナーさん、編集者などが、思った通りの色で印刷できているかを、実際の印刷を始める前に確認するための試し刷りのことです。カバーや表紙など、カラーで印刷するものは必ず色校をとります。絵本や写真集などのオールカラーの書籍では、本文ページも色校をとることがあります。


■10/5発売
『すぐできる!よくわかる!Threads&Instagram入門』

「話題のThreads、なにからはじめていいのかわからない……」というあなたのために。

API制限などで閉鎖的になりつつあるX(旧:Twitter)の代替アプリとして目下期待されているMetaの新サービス「Threads」。
本書は、PCやスマホからの登録方法を丁寧に解説するところから始まり、分かりやすく解説する入門書の決定版です。
あわせて「Threads」を利用するには欠かせない「Instagram」の利用方法や便利な機能まであわせて解説。
この一冊で話題のアプリケーションがまるっと使いこなせちゃいます。

用紙と加工はこんな感じです。
------------------------------
本文:b7バルキーAT57.5K 
カバー・オビ:OKトップコート+KT76.5
※いずれもグロスPP
表紙:F1カード46Y19.5
見返し:上質 アイボリー 厚口AT
------------------------------
グロスPPとは、 表面加工(ラミネート加工)の一つです。 印刷物の表面に接着剤を塗布し、ポリプロピレンを圧着させて貼るPP加工のうち、加工面にグロス(光沢)が出るものを指します。 光沢感や保存性の向上のために施されています!

本文は2色で構成しています。
どんな特色が見やすいか、カラーチップとにらめっこしながら検討しました。

色校を巻いてみました!



■10/5発売
『私の最高の彼氏とその彼女』(著:ミン・ジヒョン/翻訳:加藤慧)

共感と議論を巻き起こした韓国発のフェミニズム小説『僕の狂ったフェミ彼女』のミン・ジヒョン、邦訳最新作!

『僕の狂ったフェミ彼女』に続き、イラストレーターのuyumintさんに装画をご制作いただきました。デザインも同じく、チコルズの山田さんです。
4色に加えて蛍光ピンクを使用しています。
人物の線の色味が複雑です。ピンクや黄色、青も混じっていて、中央の女性が携帯を持つ指先がまるで光っているように見えます。
タイトルのデザインも絶妙で、ピンクと青の塩梅がゆらぐネオンのよう。
今作は、恋人が他の人と関係を持つことも許容する”非独占恋愛”の物語。
カバーに描かれた3人の恋の行方は…? 書籍でご確認いただければ幸いです。



■10/12発売
『『美周郎がはなれない』上&下巻(著:しちみ楼)』

呉が舞台の三国志。
「美周郎」こと周瑜と「小覇王」こと孫策の少年時代から、断金の絆を経て最強バディとなる道程をドラマティックに描く!!

中国後漢末、2人の少年が運命の出会いを果たします。
諸葛亮孔明と並ぶ、天才軍師「周瑜」とのちの呉の礎を築いた「孫策」。
身分も性格も異なる2人が絆を結び、乱世に翻弄されながらも<英雄>として成長していく物語です。
今作品の周瑜は、これまでのイメージとは違い、キラキラしくも少々変人。唯一無二の友となった孫策をその「王佐の才(王を補佐するのに相応しい才能)」でもって、全力で支えます。
美しい鉛筆画で織りなす、面白くて可愛くて新しい三国志をぜひ体感してください

こちらのカバーは、井上則人デザイン事務所の坂根舞さんによる装丁。
上巻のメインは、美周郎こと周瑜。下巻のメインは小覇王こと孫策。孫策と周瑜、それぞれの視点でお互いを見ている、という構図です。

表4(バーコード側)を二つ並べると…!? 今作の周瑜と孫策の関係性がわかる仕掛けが!
また、帯に使われているこの趣深い「朱色」は、「中国の伝統色チューピャオ」という特色で、三国志でよく使用される呉のイメージカラー「赤」を表現しています。
ちなみにこの「チューピャオ」は、中国の貴州の山で産出される辰砂(しんしゃ)という顔料のような鮮やかな黄色味のある赤を表しているそうです。
自然の世界に昔からある顔料です。

これまでたくさんの人々を魅了してきた「三国志」。この作品の舞台は「呉」です。これまでなかなか描かれてこなかった、周瑜と孫策の少年時代からの絆。そして乱世を輝かしく生き抜いた、魅力的な2人の尊い道程を楽しんでいただけたらと思います。
本屋さんで見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。



■10/18発売
『楽しみながら脳を活性化! 大人の計算ドリル200日』

毎日の脳トレで、脳をいきいき活性化!
たっぷり200日の大ボリュームの計算ドリル。

最近、もの覚えに不安はありませんか?

もの忘れや認知症予防には計算ドリルが最適です!
基礎的な計算はもちろん、ナンプレやしりとり計算など解いていて楽しいパズルもボリューム満載!
数字にまつわる雑学も100個収録し、楽しみながらしっかり200日やりきれる工夫が施されています。
特別製本をしているのでページが開きやすく、書き込みやすくなっています!

カバーデザインは、既刊の漢字ドリルとセットで並べてもらえるように色違いにしました。
ぜひ2冊セットでお楽しみください!



■10/18発売
『超有名な哲学書50冊を100文字くらいで読む。』(著:小川仁志/絵:死後くん)

先生! この哲学名著、何がスゴいのか一言で教えてください。
超有名な哲学書の“大事なとこ”だけ超・要約!
哲学史2500年の思考を、1時間で学ぶ。

タイトルどおり、50冊の哲学古典をぎゅぎゅっと要約しました。
要約で即・読破しちゃうひと=うさぎ
古典に真っ向から挑んでみるひと=かめ
のイメージは、デザインのbalcolony.の野条さんからご提案いただきました。
イラストは、死後くんさんです。
本編にも1冊1カットたっぷり描いていただきました。
 
カバーイラストの推しポイントは表4側のうさぎとかめです。
即・読破!を謳う本書ですが、本来哲学とは自分で考えてこそ己の道が見つかるもの。
イラストの死後くんさんが描く、”効率”に惑わされずに哲学に向き合うふたり(?)の姿は微笑ましく、どこかほっとします。
内容もバッチリ自信アリ!ぜひお手に取ってごらんください。


今月は以上5作品をご紹介しました。
是非、書店でお手に取ってご覧ください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?