見出し画像

9月の色校が出そろいました!

「そもそも色校って何?」


色校とは、正式には「色校正」といいまして、著者やデザイナーさん、編集者などが、思った通りの色で印刷できているかを、実際の印刷を始める前に確認するための試し刷りのことです。カバーや表紙など、カラーで印刷するものは必ず色校をとります。絵本や写真集などのオールカラーの書籍では、本文ページも色校をとることがあります。


■9/20発売
『発達障害かと思ったら統合失調症の一部でした』(著:遠藤一同)

もっと早く病院に行けばよかった…!
謎のだるさ、不安感と焦燥感、感情の起伏の激しさ…。
これらには理由があったんです。


もっと早く病院に行けばよかった…!

幻覚も幻聴もないけれど、小さい頃からずっとなんだか困ってた遠藤一同さん。
謎のだるさ、不眠、不安感と焦燥感、感情の起伏の激しさ…etc.
それらは全てある「病気」が理由でした。
そして、その病名を知って自分に合った治療をしたら、今までの不調が嘘のように楽になります。
自分と同じように「ずっと困っていた人」「生きづらい人」たちが少しでも楽になれたら…、と、そんな想いで、かつて同人界に彗星の如く現れた伝説のギャグ漫画家――遠藤一同さんが、ご自身の病気のことを全て描いたエッセイ漫画です。
精神科医のパントー・フランチェスコ先生による、精神疾患についてよくわかるQ&Aもあります。

こちらのカバーは、井上則人デザイン事務所の坂根舞さんによる装丁。
表1(タイトル側)全体が漫画のコマになっています。長くて少々センセーショナルなタイトルですが、可愛いレモン色でPOPでキュートなイメージに仕上げてくださいました。

ヴァンヌーボという紙を使用しています。
帯の紙も同じ紙(共紙と言います)ですが、実は、帯を取ると仕掛けがありまして、お買い求め下さった方は、ぜひ帯を外して遠藤さんらしいイラストをご堪能ください。

カバー下の表紙にも、表1側と表4側それぞれに、一コマ漫画が描き下ろしされています。

この作品を読んで、精神疾患について問題を抱えている方もいない方も、偏見や差別をなくすための気付きとなり、また、精神科を受診するハードルが少しでも下がれば…!と思っています。
本屋さんで見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。



■9/20発売
『ねこまたとあさごはん2』

「とーちゃん、これいっしょにつくろ!」
不器用な「とーちゃん」としゃべる猫又「ニイ」が紡ぐ
おいしい日常物語、第二弾!!

妻亡き後やってきた、しゃべる大きな猫又「ニイ」と暮らしはじめた、「朝野宗一郎」。
豊かな自然や周りの人と触れ合って、一緒においしいものを食べる、1人と1匹ののんびり暮らし。

今回デザインをご担当いただいたのは坂根舞(井上則人デザイン事務所)さん。
1巻は猫又ニイの肉球をイメージしたピンクでまとめていただいたのに対して、2巻はビビットなオレンジ色でまとめたデザインになっています。
ふたりで「にゃんどいっちたわー」ならぬ「サンドイッチタワー」を楽しそうにつくる様子も相まって、見ているだけで元気が出てくるような明るい表紙になりました!

その他にも、てんとう虫がニイのしっぽについていたり、裏には作中に登場するエビのオモチャがあったり…、カバーをめくった本体表紙にも作中のアイテムが散りばめられている…などなど、可愛い遊び心が散りばめられています。

そしてそして、1&2巻を並べると、「とーちゃん」の表情がだいぶ柔らかくなったのを感じますね…。

豊かな自然と触れ合って、おいしいご飯を食べながら、ゆっくりと変化していくふたりの様子をぜひ手に取って楽しんでいただけたら幸いです。

『ねこまたとあさごはん2』の発売を記念して、サイン会(複製原画展)&かわいいグッズがセットになった限定版の発売も行われます! ぜひチェックいただけたら幸いです。

▼こちらからチェック!


今月は以上2作品をご紹介しました。
是非、書店でお手に取ってご覧ください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?