Waboku✖︎干菓子対談
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Waboku✖︎干菓子対談

Waboku(twitter:@waboku2015)

アニメーション作家
クリエイティブカンパニー「ネネネユナイテッド」所属。
退廃的な世界観を軸にイラストレーション、アニメーション分野で制作活動を行う。

干菓子(twitter:@east_sha2)

moffmachi(twitter:@moffmachi)にて動物・服飾雑貨をモチーフに兄弟でイラスト・グッズ制作を行う。珈琲が好き。昨年より作家さんとの対談・インタビュー企画を開始。(対談相手随時募集中)


■動かすことしか能がないですから(笑)

干菓子
今回久々の対談企画ということで、7人目のお相手が…初のアニメーション作家Wabokuさんです。よろしくお願いします。

Waboku
よろしくお願いします!

干菓子
ちょっと(前の対談から)スパンが空いてしまったんですけど、ちょっと…弁明させていただくと、対談という形なのでずっと僕と誰かが話す形になって…僕の方のネタが枯渇してくるんですよね(笑)

Waboku
ははは(笑)無限に用意できるわけじゃないですからねぇ。

干菓子
そうなんですよ。なんで一旦インターバル欲しいなと思って(笑)まぁ最終的に僕の話無くても、基本的にインタビューという形で作家さんと話せれば僕は満足なので。

Waboku
大丈夫です全然(笑)なんか、さっそく横道逸れちゃいますけど、干菓子さんの一回目の対談が上がった時期に、「僕もこういうのやりたかったんだよな〜」ということを内々に言ってて。僕も一人実はインタビューしたものがあるんですよ。

干菓子
あ、あるんですね。

Waboku
そう、でもタイミング見失って(笑)上げられなくなっちゃって(笑)

干菓子
上げてくださいよ(笑)

Waboku
形式どうしようって思って(笑)あと二人くらいストックできたらやりたいですね。

干菓子
僕はこの企画は他の作家さんにもやって欲しくてたまらないので、本当に(笑)

Waboku
いや、そうなんですよ。これ広がったら絶対面白いじゃないですか。

干菓子
そう、広まったらいいなと思って始めて。結構、作家さん方「面白い」って言ってくださるんですけど……誰もやってくれない(笑)

Waboku
やらんのかい(笑)

干菓子
もう一歩な気がしてるんですけどね(笑)

干菓子
Wabokuさん、最近の作品だとEveさんの「お気に召すまま」があっという間にミリオンに行ってしまって…。「え、ミリオン作家と話すのか〜」と思って(笑)

Waboku
いやでも嫌味に聞こえるかもですけど、あれは完全にEveさんの固定ファンがいるからで(笑)

干菓子
ははは(笑)僕、最初にWabokuさん見たのはルワンさんの「ハイタ」なんですよね。見た時に「またすごい人が出てきたぞこれ…」と思って。

Waboku
ははは嬉しいな〜

干菓子
あれが初出しですか?作品として世に出したものとしては。

Waboku
あ〜…えっとねぇ、一応大学の卒業制作が2015年の3月4月くらいに出来上がってて、それが多分出世作。世の中に出した初めての作品ですかね、おそらくは。

干菓子
そうなんですね。

Waboku
そのあと二つくらい作品があったあとの「ハイタ」です。

干菓子
ほ〜。じゃあなかなかルワンさんアンテナ張ってますね。すごい。

Waboku
ははは、そうなんですよ。ルワンさんアンテナ張ってるな〜と、さすが、私を見つけ出すとは(笑)

干菓子
ふふふ(笑)

Waboku
ルワンさんと「ハイタ」やらせてもらって、そっから依頼っていうのを初めて外部からもらえるようになったので、そういう意味でも「ハイタ」は色んな人に届くきっかけになったのかなと思います。

干菓子
あれはもう…本当にグイグイ動きますよねWabokuさん。

Waboku
動かすことしか能がないですから(笑)干菓子さんは動かさないんですか?

干菓子
僕は…2コマでグニグニさせるくらいしか(笑)DSの動くメモ帳みたいなのは触ったことありますけど(笑)あとは、弟が結構アニメとか作ってたんですよね。なんでそこから結構情報得てるんで、多少アニメの話もできるかな〜と思ってはいるんですけど。

Waboku
なるほどね。

干菓子
なんで僕としては、どちらかというと弟とWabokuさんの対談を見たいんですよね。それが絶対一番面白いんですけど(笑)

Waboku
ふふふ、同業の人の方がね(笑)

干菓子
一度紹介したい(笑)

Waboku
まあでもまずは兄と会いたいですけどね〜

干菓子
ははは、Wabokuさんと僕まだ会ってないですからね(笑)

Waboku
そうなんですよ、面識が無い(笑)そもそもどういう経緯で僕ら繋がったんでしたっけ?

干菓子
多分最初WabokuさんからTwitterでフォローいただいたと思うんですよね。それでプロフィール見にいって「あ、ハイタの人だ」と思って。

Waboku
なるほど、でも僕がフォローしたのは多分カミヨラさん…かyamadaさん…とにかくVOCALOID繋がりで。で、絵の線の感じを見るに、「この人はアニメ系の人だろう」と勝手に僕は思って。

干菓子
そうなんですか(笑)意外だなぁ。

Waboku
他の方と干菓子さんの話するときも「線」が引き合いに出てくるんですよ。「干菓子さんの絵は線が綺麗」って。

干菓子
ありがとうございます。

Waboku
線が綺麗な人って大抵アニメ上がりだったりするので。僕は勝手にそう思ってたんですよね。

干菓子
なるほど。いや、全然ね、アニメね、描いてないですね(笑)僕の線はひたすらに納得いくまで時間かけてるだけです(笑)

Waboku
いやでもあれじゃないですか?理系ですもんね。

干菓子
ああ、それはそうですね。

Waboku
やっぱり指数関数的なものが関係して(笑)

干菓子
ははは、曲線美がね、指数関数の(笑)

Waboku
まぁそういうことがあってフォローして、絵も普通に好きだったので。絵もですけどああいう線の少ない、要素の少ないもので構成したものもやっぱり好きだったので。

干菓子
ありがとうございます。

Waboku
でもそっから特には何もなくて(笑)え、ちゃんと話したのって…たぶんスプラトゥーンですよね?

干菓子
スプラトゥーンですね(笑)でも、さっき対談やりたかったみたいな話されてましたけど、「Wabokuさんが対談記事良いって言ってたよ」みたいな話は間接的に聞いてて。

Waboku
間接的に漏れてた(笑)いや、良いな〜と思ってましたし、やられたな〜とも思いましたね。先にやっときたかったな〜って。

干菓子
ははは(笑)

Waboku
みんな知りたいと思ってるけど、askだとか、peingとか質問サービス使わない限り聞かないし。

干菓子
やっぱり作家さん同士話するの楽しいし、見てるのも面白いし。

Waboku
Twitterとかだと僕恥ずかしくて言わないですし(笑)

干菓子
ですよね(笑)なんか自分語りみたいで恥ずかしいですもんねやっぱり(笑)いやでも作家さんは、恥ずかしいかもしれないですけど多分語りたいはずなんですよね。

Waboku
そう!やっぱり人類共通だと思うんですけど、人はやっぱり「訊かれる」こと好きじゃないですか?だから質問サービスとかも伸びるし、みんなやるし。

干菓子
訊かれたいはずなんですよね、作家さん。話したいはずなんですよ自分の作品。

Waboku
そう考えると、この企画はウィンウィンなんですよ。誰も損しない。

干菓子
はい、まぁこう言う感じで導入がいい感じに久しぶりの企画の魅力を説明できる形になって(笑)ありがたい(笑)


■「大きいもの」ってすごい世界観を広げてくれるじゃないですか

干菓子
Wabokuさん、影響受けてそうだな〜って思ってるものを今回上げてきたので、ちょっと当ててみていいですか(笑)

Waboku
あ、はい。じゃあそれによって怒るか泣くかにします。

干菓子
怒るか泣くかなんですか。喜ぶとかないのかな(笑)イラストのテイストなんですけど、「風のタクト」以降のトゥーンテイストのゼルダが影響受けてそうだなって。

Waboku
あ〜なるほど。それは、ある…かなぁ。特にさっき言った2015年の卒業制作の頃なんかはもうモロにトゥーンゼルダの影響受けてると思います。あとゲームで言うならば、色味は相当「ワンダと巨像」の影響受けてます。

干菓子
あ、やっぱり!絶対ICOやワンダの雰囲気もあるだろうなと思っていて。

Waboku
そうなんですよね。好きですし、「大きいもの」ってすごい世界観を広げてくれるじゃないですか。ワンダだったら巨像ですし、その次のトリコだったら大鷲はそもそも大きいわけで。なんだろう「大きいもの」って自分の世界を表現する上で絶対にはずすことはできないと思っていて、そう思う中で「ワンダと巨像」に出会って影響受けた感じですかね。

干菓子
あとはそうですね、「フリクリ」だとか「鉄コン筋クリート」だとか。影響強そうだな〜と。

Waboku
なるほど。「鉄コン筋クリート」は、もう相当見てますね。多分僕が意識して真似てるつもりはないんですけど、多分もう染み込んじゃってて、見てる方からしたらそうなんだろうなっていう感じはします。

干菓子
染み込んでる感じします。

Waboku
「フリクリ」はもうね、アニメーションやってる人からしたらバイブルみたいなところがあるので。やっぱり「フリクリ」見て作画を勉強していた時期もありましたし。

干菓子
そうなんですね。

Waboku
「フリクリ」というか、「フリクリ」によく参加してたガイナックス系列の吉成さんとか西尾鉄也さんとか、その辺りは結構大好きだったので。そのエッセンスは入ってますね。なんかでも結構「お気に召すまま」のYouTubeとかニコニコ動画のコメント欄見てると、「シャフトっぽい」っていうコメントをしょっちゅう見ますね。

干菓子
シャフトっぽい…ですかね?

Waboku
うーんシャフトっぽいか〜?って僕も思いますけど。

干菓子
どちらかというとシャフトがアニメーション表現として結構独特というか。抽象表現みたいな、話の筋道に沿ったアニメとは違う表現をしてくるじゃないですか。画面だけで見せるような。それがWabokuさん…というか短編アニメとして使える表現なのでそういうところを言ってるのかなって気はしますけど。

Waboku
確かに。どれを指してシャフトっぽいって言ってるのかは人によってそれぞれかなとは思うんですけど。やっぱりでも「シャフトっぽい演出」をみんな指してて。

干菓子
そうですよね、演出の方ですよね。

Waboku
多分それはシャフトっぽいではなくて、尾石達也さんという方がいらっしゃるんですけど。尾石さんの影響を僕が相当受けてるからそういう風に見える…。少ない色で画面を作るみたいな演出を僕が割とやっちゃうタイプだからそう見えるのかなという気がします。

干菓子
なるほど。もうアニメーターさんの名前がバンバン出てきますけど、実のところ僕アニメーターさんはそこまで詳しくないのでついていくのやっとなんですよね(笑)申し訳ない(笑)

Waboku
いやー世の中の99%の人アニメーターにそもそも興味無いですからね。

干菓子
この辺で弟が欲しいんですよね。

Waboku
確かに弟さんだったら、「あーそうそうそう」ってリアクションしたかもしれないですね。

干菓子
ちょっと弟の話になるんですけど(笑)弟の好きなアニメーション作家さんだと「つみきのいえ」の加藤久仁生さん。

Waboku
あー加藤久仁生さん。

干菓子
は、多分今のmoffmachiなんかにも結構影響が出てて、動物のシルエットなんかはラインがあんな感じなんですよね。あとは僕も好きですけど、植草さん。

Waboku
なるほど…いやでも確かに加藤久仁生さん、植草航さんエッセンスはmoffmachiにも継承されてる感はあります。


■演出上の表現がしっかりできるっていうのはやっぱり短編アニメの良さだと思うので。

干菓子
Wabokuさん自分の作ったところで、これは改心の出来だなってところはあるんですか?

Waboku
あーでもやっぱり「お気に召すまま」は僕が今まで作ってきたものの中で1、2を争うもの…

干菓子
ああやっぱりそうなんですね。

Waboku
そうですね。これか、卒業制作…「EMIGRE」って作品があるんですけど、それのどっちかかなって感じですね。この二つ…改心の出来っていうとそうですけど、でも終わってみるとやっぱり反省点ばっかり出てきますね。

干菓子
いやーそれはもうどの作品もそうですけど(笑)

Waboku
ねぇ(笑)やっぱりもの作る人ってそうですよね。

干菓子
作った時は完璧だって気もするんですけど、あとで見ると「おい」って。

Waboku
これよく突っ込まれなかったな〜っていうカットとかね。まぁ、そういうのもありますけど、「お気に召すまま」はクオリティとしては一番いいものになったかなとは思いますね。結構こう言うミュージックビデオとか短編のアニメーションとかって干菓子さん見ますか?

干菓子
そうですね、多分…見てる方じゃないですかね。

Waboku
なんか、植草さんはもちろん良いと思いますけど…最近印象に残ったものとかあります?

干菓子
う〜ん、最近の分はあんまり見れてないかも…

Waboku
あ〜じゃあなんか昔でも。

干菓子
昔…めちゃくちゃ好きなのはもう、細金さんの「日本橋高架下R計画」ですね。

Waboku
あ〜細金さんか〜

干菓子
短編アニメはダントツですあれが。

Waboku
あれもね、確かに生活感とかしっかり出してますもんね。本当に生活を切り取って、並べましたみたいな。

干菓子
そう、生活感が完っ璧なんですあれ、僕の中で。僕の思う短編アニメの良さが一番出てるかなって気がしていて。もちろんWabokuさんも僕の好きな良さが出てる作家さんなんですけど。

Waboku
ふんふん。

干菓子
さっきも言いましたけど、テレビアニメだとやっぱり本筋があって。それと外れた演出上の表現がしっかりできるっていうのはやっぱり短編アニメの良さだと思うので。

Waboku
確かに。まぁでも短編も短編ですよね「日本橋高架下R計画」(笑)1分ちょいくらい。でもそれであれだけ印象に残るものを作れてるってことは凄いことですよねやっぱり。スタッフの技量がよかったってことですね〜。

干菓子
短編アニメもっと流行ってほしいんですけどね。

Waboku
ねえ。もう本当に。悲願ですよ。

干菓子
ボカロが流行りだして、「モザイクロール」だとかあんなのがバーっと流行って、「これもう短編アニメの時代が来るんじゃないか」と思ったんですよね。

Waboku
あーありましたねえ。

干菓子
思ったより来なかったんですよね(笑)

Waboku
思ったほどじゃなかったなぁ(笑)「モザイクロール」だとか、「エアーマンが倒せない」をアニメーションで描いてみたとか、やっぱりちょっとニコニコ・YouTubeって動画文化ができて、アニメーション作る人間もちょっと増えてきて、「あ、これからはアニメーションの時代だな」って思って僕はアニメーションを作り始めたんですよ。でも思いの外受けなかった(笑)

干菓子
思いの外受けないですねぇ。

Waboku
そもそもやっぱり作るにしても時間かかりますし、仕事にしたってそんなに仕事は転がってないし。

干菓子
いやでもMVとかもうちょっと起用できる気がするんですけどね。僕、曲と動画で1作品になってるものがすごい好きで。その意味でボカロはすごい好きなんですけど。

Waboku
でもあんまり取り上げる人って少ない…特にメジャーシンガーとかだと…頻繁に取り上げてくださってるのってミスチルだとか、星野源とか…その辺になっちゃいますね。でも僕結構ニコニコ動画とか見なかったブランクがあって、今年とか見てるとやっぱりアニメーション、まぁモーショングラフィックスも多いですけど、作画で頑張ってミュージックビデオ作ってみたいなっていう流れがニコニコ中心に年々上がってきてる気はするんで。

干菓子
そうですね。

Waboku
ここからやっぱり色んなアニメーション作る人が出てきて、業界としても短編アニメーションの必要な席ができるようになるんじゃないのかなって気がちょっとしてますけどね。

干菓子
期待したいところですね〜




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作家さんとお話しがしたいです。