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占星学は魂を解放するための叡智

Astrology アストロロジーとは星々の言葉

占星術や占星学という「占」という字を、どうしても使いたくなくて、ここ数年、秘教占星学から学んだひとつひとつの星座の持つエッセンスを「星々の言葉」として伝えてきました。何か他にいい言葉はないかと思ったのですが、それでいいんじゃないかなということに気づきました。

astroは「星」「宇宙」という意味で、語源はギリシャ語のようです。-logyは「言葉」「言うこと」「学問」「~論」。てことは「占」という字は入れる必要ないわけです。

私は占星学を宇宙に星々同士や、そのほかの生命との関係性を探求する学問だと思っています。だから、植物にもある天体が関わっていたり、人間の精神にも肉体にもかかわっているように認識されているのです。

人はなぜ宇宙や星に惹かれるのか

「今日、星空に目を向けますと、素晴らしい調和をそこに見ることができます。この調和は作り出されたものです。それはいつもそこにあったのではありません。今日、私たちがドームを建て、石の上に石を積み、絵を描き、色と色を組み合わせるように、私たちが社会を組織し法律を作るように、かつて神的存在たちが、この調和した宇宙を創造するために働いたのです」

​『神殿伝説と黄金伝説~ルドルフ・シュタイナー秘教講義より』

天体好きであり、占星術にも惹かれる子どもだったのですが、占星術で何か決めつけられるのが嫌いでした。でも、占星術には惹かれるというのはなんでだろうと思っていた疑問に、ハッと気づきを与えてもらえたのが、シュタイナーのこと言葉でした。

神的存在が調和的に作り上げたものだからこそ、私たちは星空を見ると、ずっと見上げていたい気持ちになるのかもしれません。それは、野生の花々、植物を見たときにも似たような感覚になります。

魂を解放する占星学

「しかしながら、特定の月に生まれた人間のホロスコープを作成するとき、現在、その月と宮が全く一致していないということを覚えておくべきである(実際には覚えられていることはほとどないが)。例えば、実際には8月に太陽は獅子座にはない。したがって、天宮図の正しい解釈は、主にサイコメトリーによるものであり、占星家たちが幾時代にもわたって築き上げてきた星座についての想念形態に依存している。エネルギーは思考に従うのである。数千年にわたって、あるタイプのエネルギーとその結果としての質料と形態への特質付けは、占星家が解釈するようなものであると考えられてきた。そのため、そのようになるのである。しかし、非常に進歩した人々や真の熱誠家の場合は違い、彼らは自分自身を方向付けており、そのため存在の車輪から脱し、自分の星を支配しはじめており、もはやその支配下にはない
(『ホワイトマジック』アリス・ベイリー著)

自分を型にはめるように思えた占星術や星占いというものに対する違和感がスッキリしたのは、この言葉に出会ってからでした。

自分が違和感を感じるのは、魂をパーソナリティ(物質界の自分)に押し込めようとするようなホロスコープの解釈なんだということに、はっきり気づきました。

秘教占星学の言葉にあるように、自分の肉体や感情、思考に自覚的になっていけば、受け身的に天体の影響を受けるのではなく、必要な天体エネルギーを使う、というスタンスに意識は変わってくるのです。支配されるのではなく、魂が星の力と共働すると言ったらよいかもしれません。

占星学は魂を物質界に閉じ込めるものではなく、解放するものなのです。こちらのとらえ方や認識の発達度合いにより、閉じ込める力にもなれば解放する力にもなるともいえます。

自分は、ホロスコープは自分の魂のエネルギーを感じるため道具として使い、占星学を魂を解放するための叡智であるという考え方で研究していて、さらにそれを深めていきたいと思います。


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