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牡牛座 聖なる物質界 

シュタイナーの『魂のこよみ』にもあるように、はじまりの春を過ぎて初夏に入るこの季節は、外なる自然界の中に自分自身の霊性を見いだす時。真の芸術家は、真実を、わかる人だけが分かるように外なる世界に組み込み溶け込ませていく。

この牡牛座の季節は、自然界の中にまさに牡牛座的要素がちりばめられている。芽吹く木々の生命は物質的にその輝きを顕し、草木は太陽に向かって物質世界に押し入っていく。

牡牛座の期間に入って、秘教占星学研究クラスもあったので、しばらく、牡牛座の美徳について言語的にどう表現できるかを考えていた。

牡牛座に潜む美徳は、美しさへのこだわりであり、その美しさを現実の物質界に表現することへのこだわりではないかと思う。物質であっても、その背後に真理につながる精神性が存在していることが、牡牛座の美意識だ。

だからこそ、葛藤し、妥協を許さない闘いを強いられる。しかし、自分が闘っているものが何かを知ることにより、救いとなり意志が確固としたものになる。

自然界は天からの設計図に従い、地球上の決して清浄とは言えない物質を使い、調和の取れた姿に形作っていく。植物も動物も鉱物も、形態の中には美が表に裏に表現されている。

進化した牡牛座意識は物質の扱いを心得ており、真善美のためにしか使わない。だからこそ、地上において最高の癒し手であり、真の白魔術師と言われている。

2024年5月8日 太陽と月が牡牛座の前で重なる日



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