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Astro-art#2 水星 Mercury~ヘルメスとアポロンのワーク

今日は水星に取り組みました。

太陽や月と違って水星は実感として感じるのが難しい天体です。

見たことがある人も少ないと思います。
なぜなら、太陽のすぐ近くを回っているので、太陽が沈んだ直後や登ってくる直前にしか見ることができないからです。

体感的にはよくわからない水星についてアートワークをする前に、以下のことをおこないます。

水星という天体に意識を合わせていくために、水星の特質について調べる。その後に水星の神であるヘルメス(ギリシャ神話)を聞いて、そこからのイメージをパステルで色を使って形にしていきます。

神話やメルヘンの中には、宇宙の真理が象徴的に語られています。それを読み解くことも大切です。ギリシャ神話のヘルメスについて描かれたな中で、水星の特質に気づいていくのに適していそうなお話を選んでみました。

【水星という天体の主なる特徴】
・太陽に一番近いため観測が難しい
・ホロスコープ上では太陽と28度以上離れない
・太陽を88日で1周する(地球の約4分の1)
・公転軌道のブレが大きい

・メルクリウス(マーキュリー)ヘルメス:神々の伝令使い、医者、商人や旅人の守護神
・Mercury=水銀(柔軟性)が水星をあらわす鉱物
・知性、思考、情報処理能力、伝達、好奇心、器用さ、生まれ持った才能、思考のはたらき、コミュニケーション方法などをあらわす

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ここで、ヘルメスの内面を感じていくことがワークのポイントです。アートワークは上手に描こうとか、出来上がった結果が大事な事ではなく、描いていくプロセスで気づくことが最も重要。

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【ワークを構築する中で感じたこと】
・ヘルメスが洞窟の中で生まれたことが、何か大切なポイントのような気がする。なので、この絵はアポロンとヘルメスの光と闇から始めてみる。
・ギリシャ神話では、ヘルメスは脇役として登場する印象があり、それも、水星の性質をあらわしていると感じる。ホロスコープ上で自分の核となる天体は太陽。自分自身である太陽の意志があってこそ、水星(その他の天体も)太陽が行きたい方向に沿って統合されるものです。
・洞窟の闇の中に光が満たされていくと、もっともっと広がりたい衝動が起きてくる。
・「アポロンの牛を盗む」というのは、アポロンの持つ光と熱を自分にも取り入れたい衝動
・自分が洞窟の中で生まれたことに卑屈にならない。ユーモア、好奇心をもって飛び回る感覚を感じた。

【参加者のシェア】
・洞窟の中でアポロンの光を感じ、飛び出したくなった。闇から光の方向に行きたくなる。光や暖かさへの憧れと好奇心
・アポロンは固く揺るぎない、強い、はっきりしている。ヘルメスは端っこにいる。がアポロンを見つけた瞬間に引き付けられる。止まらないせわしい感じ。
・アポロンが喜ぶ素晴らしい音色の竪琴をつくれる才能
・牛はアポロンの一部では? 牛を盗む~アポロンの一部を自分に取り込む
・生まれて一日目になぜこんなことをするのか?生まれたばっかり=柔軟、硬直性がないという象徴

このワークをグループでおこなうと、それぞれが違うところに気づくことで、神話への理解、水星への理解がとても深まっていくと感じるクラスでした。



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