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はたして陶芸はエコなのか

昨日からの雪で巷は大騒ぎでしたね。大騒ぎの中にも少しワクワク感がありますね。私だけでしょうか?

前回のクラフトフェアの話で、アウトレット品はどこで売ればいいのか?というお話しを少ししました。
ドラマなどで、芸術家が、
『こんな駄作はこうしてやるっ!!!』って、作品を床に叩きつけるシーンをみますが、あれ、陶芸家もやっていると思います。
私は、失敗作は、丁寧に新聞紙に包んで、ワレモノって書いて、燃えるごみに出します…。
手間でもあり、勿体なくもあるのですが、売りにくいのと、あと確かに、製作者側としてもデメリットがあるのです。

友人が、私の失敗作置き場から、捨てられるのを待っている器たちをひろっていったことがありました。ずっと自分で使ってくれるなら問題ないのですが、悪気なく、『木下さんの器だよ~。』と言って、他の方に差し上げたようなのです。後日、もらった方から、『少しヒビがはいっていましたよ。』とコメントを頂きました。
『いや、それは、捨てようとしていたやつだから…』って言い訳したくても、あとの祭りなんですよね💦
失敗作が、失敗作と言うラベルがついて出回る訳じゃなくて、私の手を離れてしまったら、誰もその子の為に言い訳してあげられないのです。
この人はいつもこの程度の器を売り物にしているのか…と判断されるリスクになります。
そのリスクを無くするためには、失敗はどんな些細なものでも許さず、自分の作品に厳しく、少しでも気に入らないものは床に叩きつける…しかないわけです。

ですが、私は思うのです。
このエコだ、SDG’sだ、と言われている時代に、少し難があっても使えるものを、芸術の名のもとにどんどんと壊して良いものか…と。
答えは出ていません。いつも悩んでいます。

写真の子は昨日、はじっこ再生粘土で作ったコイ🐟です。
これから素焼きですが、お皿の上にのっけたまま焼こうかしら…。

本日もお読み頂き有難う御座います。コメント等頂けるとうれしいです。

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