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【戦評】ヒット1試合わずか0.83本。5連敗で気になる鷲の外国人打者スランプ~7/3●楽天1-4ソフトバンク

2敗スタートになった9連戦

セパ各球団、オールスター前の山場9連戦に突入している。
2戦目を終えた段階で黒星が2つ並ぶ戦況かんばしくないチームは、楽天を始め、西武、広島、中日の4球団だ。

最初3連戦、イーグルスは首位・ソフトバンクと激突。
ゲーム差2.0で迎えた敵地・首位攻防戦は、初戦をブセニッツの背信で6-8の逆転負けを喫すると、2戦目はスコアレスの終盤、岸がデスパイネに満塁本塁打を浴びて1-4の万事休す...

6/23DeNA戦(●E0-3DB)からの連敗を止めることができず、これで今シーズン2度目の5連敗に。

3戦目の相手先発は、NPB当代最高先発右腕の千賀(防御率1.93、8勝2敗、QS率92.9%)。
今季2度目の同一カード3連敗でゲーム差5.0と一気に突き放される危険性も出てきた。

これでチーム成績は2位、75試合39勝34敗2分の貯金5。

ゲーム差は1位・ソフトバンクと4.0、3位・西武と1.5、4位・日本ハムと2.0、5位・ロッテと3.5、6位・オリックスと6.0になっている。

両軍のスタメン

楽天=1番・茂木(三)、2番・島内(左)、3番・浅村(二)、4番・ブラッシュ(右)、5番・銀次(一)、6番・ウィーラー(指)、7番・辰己(中)、8番・太田(捕)、9番・村林(遊)、先発・岸(右投)

ソフトバンク=1番・明石(二)、2番・福田(中)、3番・グラシアル(左)、4番・デスパイネ(指)、5番・松田(三)、6番・内川(一)、7番・上林(右)、8番・甲斐(捕)、9番・高田(遊)、先発・和田(左投)

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vs和田、打者17人が2ストライク以降の決着

それにしても、ベテラン左腕のしたたかな投球術に、してやられた格好だ。

和田と対戦した打者24人中、2ストライク以降に決着ついたのは、じつに17人にも及んだ。
カウント球を見逃したり、空振りしたり、ファウルでストライクを稼がれることが多く、打率が急降下する2ストライク以降の決着を余儀なくされ、打たせて取られたというのが実情だ。

唯一の好機は6回。
先頭の1番・茂木が早大先輩・和田から流し打ちの左安で、本戦唯一の無死1塁を作った場面だ。

しかし、後続の2番・島内が捕バ邪飛でバント失敗。
(これで今季の真のバント成功率は40.0%に)。

1死1塁で3番・浅村も1-2から低め誘い球を打たされ、6-4-3のゲッツー。
拙攻に次ぐ拙攻で好機を逃すシーンになった。

攻守で見え始めた綻び

現在、楽天のOPSは.738。
この数字は12球団4位、パリーグでは西武.758、ロッテ.749に次ぐ3位の成績になる。

しかし、5連敗中は約2割減の.552、打率も.193とふるわず、1試合平均得点も2.33にとどまる。

選球眼や状態の良し悪しを測るBB/K。
リーグ平均.479のところ、楽天は.516で現在同3位。
しかし、5連敗中は.310と絶不調なのだ。

5連敗中の主要打者の打率を確認すると、、、

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