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【試合評】 エンドラン&小技あれこれで菊池雄星を鮮やか攻略!~2016年4月1日○楽天イーグルス4-2西武

振るったタクト、軽やか絶妙!

平日デーゲームにも関わらずコボスタに集まった熱いファンは25,607人。その大観衆の中、指揮者・佐渡裕さんのファーストピッチで始まった西武1回戦は、梨田采配がズバッと炸裂する小気味良いナイスゲームになった。

西武先発は菊池雄星。昨年は楽天戦で3戦2勝0敗、対戦防御率0.96。監督通算647勝を数える経験豊富な指揮官が、イーグルスを苦しめてきたライオンズの若きサウスポーを相手に、鮮やかなタクトを振るう。

それに応える楽天戦士の躍動、見ごたえあった。予想外の仕掛け、相手の守備ミスを誘う奇襲攻撃、絶妙スクイズなど、打つ手が面白いように的中。チーム安打は6安打にとどまったが、数字以上のダメージを相手に与え、カード初戦を白星で飾った。

投げては則本が奮投。8回で12奪三振の140球。終盤反撃に遭ったが2点に止めて後続を断ち、初のセーブシチュエーションで9回、背番号1にバトンをつなぐ。最後のイニング、森友哉との同期対決で今季初のストライクアウトを取るなど、松井裕が11球で締めて今季初セーブ。イーグルスが4-2で2時間47分の戦いを制したという内容になった。楽天の連勝は今季初。

両軍のスタメン

福田が今季初のスタメン出場。試合前には打撃練習もしていた松井稼は本戦も大事を取ってお休みとなった。

西武=1番・秋山(中)、2番・栗山(左)、3番・メヒア(一)、4番・中村(三)、5番・浅村(二)、6番・森(指)、7番・炭谷(捕)、8番・坂田(右)、9番・外崎(遊)、先発・菊池(左投)

楽天=1番・岡島(右)、2番・福田(中)、3番・銀次(一)、4番・ウィーラー(左)、5番・今江(左)、6番・茂木(遊)、7番・ゴームズ(指)、8番・藤田(二)、9番・嶋(捕)、先発・則本(右投)

流れを掴んだウィーラー&今江のエンドラン攻撃

先制点は2回裏のこと。則本が無死2,1塁からの危機を脱出して帰ってきた直後の攻撃に当たる。先頭は4番・ウィーラーだ。千葉2連戦からエンジンがかかってきた助っ人が、この日もイクワヨ!とばかりに左前へ弾き返した。これが合図の一撃になる。

無死1塁で5番・今江。その初球、梨田監督がエンドランの軍配を振った。エイトマンの当たりは三塁線を強襲する。サード中村のグラブを弾いた打球が外野へ転がる間、ウィーラーは悠々3塁に到達した。

本戦はこのエンドランが全てだったと言ってよいのではないか。

というのも、、、

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