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【試合観戦記】4/30楽天0-8ソフトバンク:警戒すべき重量級の中軸も、本戦カギを握ったキーマン

序盤の大量失点が目立った3・4月

「大量失点がなければ、後から詰めていけた」

試合後に今江監督がそう振り返ったのは、瀧中瞭太が3回に5失点を喫した4/28●E1-10Mだったが、本戦でも同じ光景が繰り返された。

ソフトバンク戦の通算防御率1.42と相性良いはずの先発ポンセが誤算。
鬼門の初回こそ今季初の三者凡退投球に抑えたが、翌2回に山川穂高6号ソロを着火点に3失点。5回にも柳田悠岐の3号ソロを口火に5点を失う乱調ぶりだった。

「今日の原因は、向こうの主軸に対する失投が多かった」

とポンセ。実際そのとおりで若鷹軍団左右の主砲にくらった2発は、ストライクゾーンど真ん中に入るコントロールミスだった。

このように、3・4月の楽天イーグルスは先制点を奪われる試合が多く、なかでも複数失点で相手に先手をとられる場面も多かった。

26試合11勝14敗1分の勝率.440で3・4月を終えたが、先制点を許した試合は21試合(7勝13敗1分)。当該21試合のうち複数失点で先制を許したケースは9試合を数えた。(3勝6敗)

イニング別の得失点を確認すると、

1回 得点6、失点18、得失点差-12
2回 得点3、失点9、得失点差-6
3回 得点11、失点22、得失点差-11
序盤3回 得点20、失点49、得失点差-29

このように序盤で大量失点し、いっぽう打線は抑え込まれるケースが頻出した。

楽天は今季はやくも4度目の無得点に終わり、2塁踏めずは今季初。

首位・若鷹軍団と楽天の差は今季最大7.5に広がり、首位と最下位の11.0差も今季最大に。
ロッテ、楽天、西武と現在Bクラスに沈む3球団がもっと奮起しないと、今年のパリーグは早々につまらなくなってしまう。

試合展開

楽天=1番・小郷(右)、2番・村林(遊)、3番・浅村(三)、4番・島内(指)、5番・鈴木大(一)、6番・岡島(左)、7番・辰己(中)、8番・石原(捕)、9番・小深田(二)、先発・ポンセ(右投)

ソフトバンク=1番・周東(中)、2番・今宮(遊)、3番・柳田(指)、4番・山川(一)、5番・近藤(左)、6番・川村(右)、7番・栗原(三)、8番・甲斐(捕)、9番・三森(二)、先発・有原(右投)

両軍のスタメン

◆ カギを握った若鷹軍団のキーマン

この試合、警戒すべきは柳田、山川、近藤健介の重量級の相手中軸だったが、カギを握ったのは・・・(続く)

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