【試合評】早川隆久、酒居知史、黒川史陽への覚書 ~3/9○楽天3-1ヤクルト

●早川隆久

プロ2年目は、昨年わずかに届かなかった《球団生え抜き初の左腕二ケタ勝利》を狙う。

2/24○E6-1G以来、中12日と間が空いた今季2度目のマウンド。結果は46球を投げて4回3安打無失点、順調そのものだった。

ストライク率73.9%。カウント有利で先行できたところが素晴らしい。4球目以降に決着のついた9人のうち8人までが、3球目までに追い込むことができていた。

これで実戦2試合を終えて7回無失点。
打者22人と対戦して四死球ゼロも秀逸である。

計97球を投げ終えた時点での球種割合を確認してみよう。

今年はスライダーが激増している。いっぽう、ストレート、カットボール、カーブがそれぞれ減少に転じた。

昨年はとくに左打者に苦戦することが多かった(同被打率.292、OPS.767)。キャンプではその対策として昨年ほぼ投げなかったスライダーの改造に着手。軌道を従来のスラーブから縦スラに変えて磨きをかけてきた。

練習の成果を実戦で試す意味から、スライダーが激増しているのだろう。

スライダーの導入が功を奏したか、ここまで左打者を7打数ノーヒット4三振と完璧。とくに今日は侍ジャパンでも活躍し昨年セリーグ本塁打王に輝いた村上宗隆を2三振に退けている。

ストレート 45.6%→39.2%
スライダー 3.2%→24.7%
カットボール 24.6%→19.6%
チェンジアップ 12.6%→12.4%
カーブ 8.6%→ 4.1%

早川隆久 2021年→2022年 球種割合

●酒居知史

リリーフは勤続疲労が激しく、複数年にわたって好成績を残すことが難しいとされる。

昨年2021年の漢字に『超』を選んだ20代最後の年を迎えた右腕も、ご多分に漏れずになってしまうのか。ここまでの実戦成績は以下のとおり。正直かんばしくない。

3回、打者13人、45球、被安打3、被本塁打1、奪三振2、与四球2、失点3、自責点3。

今日は・・・(続く)

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