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35年間の芦屋への旅を終えて青木へ帰還

2023年4月、小生は長年住み慣れた芦屋から実家のある神戸市東灘区の北青木へと妻と共に引っ越した。神戸を出たのは30歳の頃、フリーランスとして独立したばかりであり、これからのキャリアに不安だらけであった。

思えばここを離れて35年にもなるのかと改めて感慨にふける。実家の二階の窓から見える神社は、子供の頃から見慣れたものであり、勝手ながら八分咲きの桜が小生の帰還を歓迎してくれるかのようであった。

鳥居を潜ってすぐの桜は、小生が子供の頃に町内会で植樹した苗木が大きくなったモノであり、樹齢で云えば60歳といったところだろうか。立派になったモノだ。その幹の太さや根の張り具合に時間の経過を感じさせられる。

ちなみに青木の今ある風景は、1995年の阪神淡路大震災前とはまったく違っていて、生まれ育った馴染みのある風景とは云いがたいほど変化してしまった。周辺の戸建てはもちろん目の前の神社もすぐ近所のお寺も全壊し、特にお寺に関しては1994年の年末に本堂が完成してお稚児さんの祝いもしてまもなくであり、近所としてはかなりショックだったことを覚えている。

いずれにしてもふるさとに帰ってきたという事実は、何ともいえない安堵感と共にこれまでの人生を振り返る機会を与えてくれた。さて、子供の頃に憧れていた芦屋という街での暮らしは、想像していた通りのモノであったのかどうか、そこを自分なりに検証をしてみたい。





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