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『俳句の授業ができる本 創作指導ハンドブック CD付き』(三省堂・2011年)

日本俳句教育研究会の書籍紹介です。

日本俳句教育研究会は、学習指導要領の改訂で、小学校(平成23年度)と中学校(平成24年度)の国語科において「創作」が位置づけられるのを機に、2008(平成20)年4月に結成しました。
当初は、新指導要領が実施されるまでの三年間を活動期間として、俳句を愛する教師を増やしたいとの思いから、年に一度「日本俳句教育研究会研究発表大会」を開催し、それまでに副会長が開発してきた小・中・高にわたる「句会ライブ」の教材を資料として配布しました。
『俳句の授業ができる本 創作指導ハンドブック CD付き』は、これら3回分の資料の中から、特に教育効果の高かった基本教材を選んで、具体的な解説を添えたものです。
日々のつぶやきを簡単に俳句にする「取り合わせ」という俳句の作り方から、教室での「句会ライブ」の方法、俳句の評価の問題に迫る「選句力をつけるためのノウハウ」など、すぐに俳句創作の授業をすることができるアイデアの詰まった一冊です。
また、付録として「音」による吟行を体験できる「音俳句」サンプル音CDもついています。

はじめに
教室での俳句創り
第一章 簡単俳句作りのコツ
第二章 句会ライブをやろう 基本編
第三章 句会ライブをやろう 応用編
第四章 句会ライブ導入のために クイズ編
第五章 選句力をつけるためのノウハウ
第六章 年間を通した俳句指導の在り方
付録 「音俳句」句会ライブのサンプル音CD

本書が、「俳句創作」という表現教育のみならず、「俳句」を核としたさまざまな教育活動の一助となることを願っています。

会長:三浦和尚
1952年広島市生まれ。1974年広島大学教育学部卒業。広島大学教育学部附属福山中・高等学校教諭。1983年広島大学附属中・高等学校教諭。1991年愛媛大学教育学部助教授(国語教育学)。1996年、同教授。1997年愛媛大学教育学部附属幼稚園長。2001年3月まで。2003年愛媛大学教育学部附属小学校長。2007年3月まで。2012年愛媛大学教育学部長。2016年3月まで。2015年愛媛大学副学長(附属学校担当)。2017年愛媛大学名誉教授・特命教授・副学長(附属学校担当)。2022年3月愛媛大学退官。

副会長:夏井いつき
1957年生れ。松山市在住。8年間の中学校国語教諭の後、俳人へ転身。第8回俳壇賞受賞。俳句集団「いつき組」組長。創作活動に加え、俳句の授業「句会ライブ」や講演活動、「俳句甲子園」の創設にも携わるなど、「俳句の種蒔き」運動を続ける。TBS系「プレバト!!」俳句コーナー出演などテレビラジオでも活躍。松山市公式俳句サイト「俳句ポスト365」、朝日新聞愛媛俳壇、愛媛新聞日曜版小中学生俳句欄、各選者。2015年より初代俳都松山大使。2018年放送文化基金賞(個人)、2019年テレビ愛媛賞。2021年NHK放送文化賞。

■日本俳句教育研究会(nhkk)
「俳句」を教材とした様々な教育の可能性を研究する日本俳句教育研究会は、「俳句」を教材に教育活動を展開しようとする教師や俳句愛好家の情報交換の場になりたいと活動する任意団体です。

ご連絡は、HPの「お便り・お問い合わせ」からお願いいたします。