俳句津々浦々(6)
副会長夏井いつきのライフワークである「俳句の種蒔き」活動。その中で出合った俳句をご紹介します。
除夜の鐘だれかのピアスひきだしに
除夜の鐘を聞きながら、少しは整理するつもりで開けた引き出しか。
誰かのピアスである。私のではなく。いや、一緒に暮らす人のものでもなく。家族誰のものでもなく。誰かのピアス。さて、というか、はて、というか。これはひょっとすると旦那が間違って入れたのか。誰の? いや、そう言えばこのごろ、耳を妙に気にしていたな。ピアスの穴をあけて自分がしている? え、このごろそんな趣味に変わった? おーい。誰だー、ピ・ア・スの持ち主、出て来―い。
~2023年12月16日 埼玉 夏井いつき 句会ライブ in 上尾~(加根兼光:nhkk協賛サポーター)
nhkk事務局:
「俳句津々浦々」が、市井の俳句や、身近な場面が詩になっていく俳句の楽しさに触れ合うぺージになればと思っています。
17音で詠んで読む俳句は、気軽に取り組むことができる可能性に満ちた魅力的な教材(文芸)です。学校現場で俳句に取り組まれている先生方からの具体的なご報告もお待ちしています。
■日本俳句教育研究会(nhkk)
「俳句」を教材とした様々な教育の可能性を研究する日本俳句教育研究会は、「俳句」を教材に教育活動を展開しようとする教師や俳句愛好家の情報交換の場になりたいと活動する任意団体です。