Q&A|俳句の授業の悩み 中学校の非常勤講師として(1)
nhkk事務局スタッフ:
事務局に届きましたお便りとご質問を紹介します。句会ライブに参加された後、早速ご担当のクラスで句会を試みられた中学校の先生からの報告です。
まずは、「Q&A|俳句の授業の悩み 中学校の非常勤講師として(1)」と題し、質問部分をご紹介します。
質問者さま:
私立中学校で非常勤講師として、中学1年生の国語を担当しております。 今年4月、高松での句会ライブに参加させていただきました。 以来、裾野の一員として、 語彙と発想の乏しさにうなだれる一方、言葉をめぐらすことが楽しく、一日一句を目標に句作に励む毎日です。
もっと自分が経験を積んでやった方が良かったのは重々承知なのですが、「俳句って、けっこうおもしろい。」と思う生徒が一人でも二人でも出たらいいなと思い、5月24日に3クラスで句会を開催してみました。
①俳句のしくみ、音数の数え方、季語の説明。
②句会ライブで教えていただいた「取り合わせ」の方法で、12音の俳句の種を考える。
③今回の季語は、「風薫る」・「衣替え」のいずれかにする。
④一人1~2作品を人には見せず、提出。
1週間後の5月31日(欠席者の関係で)、
①各クラスで、無記名の俳句一覧表を配付。
②黙読し、いいと思うものを1~2句選ぶ。
③全員が、選んだ理由・印象・情景を発表する。
④人気の高かったものを、5句程度とりあげ、作者を発表。
⑤作者は詠んだ情景や思いを発表。
⑥私がよかったと思う作品について、どんな点が良かったかを説明した後、季重なりについて注意。
そこで質問といいますか、教えていただきたいのです。
①12音の俳句の種の中に、「楽しみだ」・「行きたいな」・「がんばるぞ」など、気持ちをそのまま言葉にしたものがかなりあったのですが、このような言葉が適切でない(?)ことをどのように伝えればいいのでしょうか。
②鑑賞する際、「私も同じ経験があるから」、「共感したから」と発言する生徒が多く、句自体の言葉や、情景に言及することが少なかったのですが、この辺りのアドバイスの仕方はどのようにすべきでしょうか。
最大の目標は、「俳句をする時間が楽しみ」、「句会が待ち遠しい」と生徒に思ってもらうことです。私自身のレベルが低く、生徒にも「一緒に上手になれたらいいね。」といっており、生徒への要求ばかりが高くなってはいけないと思っています。無謀な取り組みとは思いつつ、せっかくやりはじめたことですので、1~2ヶ月に1度の句会を実践しつつ、生徒はもちろん私も成長できたらと思っております。
■日本俳句教育研究会(nhkk)
「俳句」を教材とした様々な教育の可能性を研究する日本俳句教育研究会は、「俳句」を教材に教育活動を展開しようとする教師や俳句愛好家の情報交換の場になりたいと活動する任意団体です。
ご連絡は、HPの「お便り・お問い合わせ」からお願いいたします。