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#07:過去の感情の書き換え~私の結婚からの学び~

若い頃の私は、受け取る情報が自分の中でどう影響するのかを知りませんでした。50代の今の私は、過去の嫌だった出来事を振り返りながら、そこから出てくる感情の書き換えをしています。今回はそのことについて書いてみようと思います。

私たち夫婦は5年交際を経て結婚しました。主人から結婚を切り出されたときに、「ずっと友達のような関係でいよう」と言われて結婚しました。今の時代でいう「友達夫婦」の先駆けだったのかなと回想します。「友達のような関係」は、気取らずとても心地が良いものでした。けれど、私の父は猛反対でした。理由は私が二人姉妹の長女だったから。家を継がなくてはならない者が嫁に行くなど、両親にとっては考えられないことでした。私自身も自分勝手だという気持ちは常に持っていました。でも、宗教ということを私の中で継続することがどうしてもできませんでした。自分の人生を宗教への献身的な活動と絡めていくことはどうしてもできませんでした。妹に申し訳ないながらも、妹が賛成してくれたおかげで私は晴れて結婚までこぎつけることができました。
父はというと、相変わらず口を利いてくれることなく日々が過ぎていきました。数か月過ぎた結婚式の前日にようやく許してくれました。一般的なイメージで、私は結婚式まではウキウキするものだと思っていました。でも、結婚式まで毎日、息が詰まるほど重苦しい空気でした。私の両親はいつも不仲で、それを目にしていた日々。両親の不仲がとても嫌でした。だから、絶対ケンカはしない夫婦間を築きたいと固く思っていました。なので、気取らず過ごせる主人と結婚したかった想いが強くありました。両親の言うことを聞き入れることがどうしても難しいものでした。
主人といるとき、とても安心できた私には別れるという選択はありませんでした。

結婚当日、父が私に「幸せになりなさい」とことばをくれたとき、心はほっとする気持ちと感謝の気持ちが混ざりながら、落ち着きおだやかになり始めた瞬間だとよく覚えています。
結婚は、私にとって人生の中で大きなイベントでありターニングポイントでもあり感慨深いものがありました。いろいろな形の結婚があると思いますが、どんな方々にもその時の一瞬一瞬を大事に感じてもらいたいなと思います。自分自身が「結婚」を意識した時点から、いろいろ考えるべきことが表に現れてきた感じがしました。今は、日々時が過ぎて、時を重く感じながら過ごすことは少なくなってきましたが、若い時に経験したことは今よりも感情が多感だっただけに記憶にしっかり収められています。そのときの経験は、いつか後で役立てることができる…。

人の情報のやり取りでは、目、耳、身体、鼻、口が重要な役割を果たしています。このそれぞれの器官から受け取った情報に対して、どう感じたか、若かったあのころはどう感じたか、そして今だったらあのころ感じたことを改めてどう受け止めなおすか…こんなふうに考えると、頭の中はいつでも過去と今を行ったり来たりすることができます。だから、過去にマイナスで受け取ったことも、今の経験を積んできた自分がプラスに書き換えて保存しなおすこともできます。プラスで受け取ったことなら、更にその時の感情から紐づいた意味をより深めたり広げたりもできます。
年を重ねたから若かった時より気持ちの余裕ができたこともあって、こういうことができやすくなっていると思います。でも、若くてもこんなふうな捉え方を知っていれば未来は更に心が豊かになる。
私が若い時に知らなかった情報の受け取り方の流れ、それに気づくと、過去のいろいろな出来事を書き換えできるということをお伝えできたらと思います。
少しでもこれから未来あふれる子ども達が心豊かでありますように。
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。

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