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一人の古参が見た「語るなら未来を」【新参者最終公演感想】

12月2日の公演をもって新参者全10公演が終了した

最終公演の配信を観た感想を置いておきたい


とてつもない成長曲線

まず忘れてはいけないことは、あれだけ素晴らしいステージを創り上げた彼女たちは加入して1年ほどしか経っていないということだ

菅井さんの卒業公演となった東京ドームのライブ翌日から始まった強化合宿

悪戦苦闘しながらも藻掻いている姿を思い出すと、12月2日に画面の先で披露されているパフォーマンスを信じていいものなのかとさえ思った

「決心し努力さえすれば人はこれほどまでに成長し、個性を発揮できるんだ」とただただ感服した


それぞれがセンターで曲を披露していくなかで、驚いたのはしっかりと曲の世界観を魅せつつも、メンバー自身の個性もしっかりと感じられるパフォーマンスで、まさに「櫻坂のライブ」というものを体現していた
それでいて夏の近道、Anthem timeでは初々しさと明るさ、
静寂の暴力、マモリビトでは一人一人のグループへの想いが織りなすメッセージ性をしっかりと表現し三期生としての個性を発揮していた

特に静寂の暴力に関しては先日の3rdアニラ、今回の新参者とどんどん進化している印象。暗いステージ上で激しい振り付けを感情のままに踊るメンバー。顔はほとんど見えない。
しかしそれが楽曲の世界観に見るものを没頭させる
今回の公演ではSNS上でのファンの呼びかけもあり、サイリウムが消灯され光がない状態で至高のパフォーマンスとなった
昨年開催されたBuddies感謝祭でのTAKAHIRO先生の言葉にあった
"一緒に形を作っていくのがBuddies” というのを体現した一体感をある光景で、とても心地が良かった。

(余談ではあるがマモリビトの歌詞は「ここを守る」や「ここを守りたい」ではなく、「ここを動かない」とされている部分に暖かい雰囲気もありながらグループへの強い愛と決意を示している彼女たちにあまりにもマッチしている)

先輩とのライブと違い、少し狭いステージに必要最小限の照明・演出のなかであれだけ満足感のあるパフォーマンスを見せられたのはシンプルに彼女たちの成長を示すことになったと思う

https://news.yahoo.co.jp/articles/566b11f14e2fab3f4cf434d5cdba407a839fdac6/images/000


ダブルアンコール 語るなら未来を

全公演のクライマックスとなったこの曲の披露が最大のハイライトではないだろうか

この曲の披露に関してはパフォーマンス前の村山さんの言葉にその意義が詰め込まれていたように感じる

「先輩たちが大切にしてきたものを引き継いでいきます」

これに関してSNSで僅かにみられた意見として
「なぜあの頃のことまで背負わせるのか」「時期尚早では」
というものがあった。分からなくもない。

ただ個人的な解釈としては欅坂46がどう、櫻坂46がどうということではなくライブを大切にし、楽曲を大切にし、過ぎていくものだけに囚われずグループとして最高のものを目指し未来に向かって歩んでいく。
再びBuddies感謝祭でのTAKAHIRO先生の言葉を引用するが、
「ストーリーを作っていくのは皆次第で、過去は必ずある。今日も存在する。でも明日はみんなの手で変えられる」
その一員になることに対しての決意の表れがあのパフォーマンスだったのではないだろうか。

加入から約一年が過ぎグループの最新表題曲に三期生が選抜されていることを考えれば、期別曲などはあれど基本的には一櫻坂のメンバーとしての活動がこれから先も進んでいく

そんな中で彼女たちが【新参者】として挑んでいたこの舞台
今後彼女たちの所信表明的な場はそう簡単に設けられない可能性があるからこそ、櫻坂の一員として先輩が大切にしてきたもの、育んできたものを自分たちも背負っていきたい
そういったある種の所信表明のような意味をもったパフォーマンスだったのであれば、このタイミングでの披露がベストだったと感じている

最終公演翌日に行われたミート&グリートのレポを見ている限りでは公演数日前に披露が発表されたらしく、なかなか運営は凄いことをするな、、、と感じたが、そんな短い期間であれだけ人の心を揺さぶるものに創り上げたことこそが彼女たちの決意のあらわれだったのではないだろうか

あと個人的には欅初期から握手会に行ったことや、曲を聴いていたことを公言していた石森さんの嗚咽めいた涙には流石にやられた。
自分と同じタイミングから応援したいたのかなあ?ということだけでなく、
彼女自身が当時の彼女の想いと一緒に披露するまでの過程を辿ったのではないかと思うとこちらまで涙が出てきた。


ファンの期待の遥か先をいった彼女たちのパフォーマンス
万雷の拍手のなか安堵と達成感からなのか、涙を浮かべながら退場していく姿にこれからのさらなる成長と明るい未来を勝手ながら描いていた。

緑のサイリウムに包まれながらどこかまだそれぞれが不安を抱えながらも
それを振り払うかのように必死で踊り、未来に向かっていこうとする彼女たちの姿は2016年有明での先輩たちを連想させるものだった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5f9b7403358aec058e597f0c0ed9d5a328d18abe/images/000
https://natalie.mu/music/news/214644

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