2024年4月28日(日)
昨日の記憶はもはやない。昼から『ゆきゆきて、神軍』。しきりに報いは受けてきた、まだ受ける覚悟はある、と繰り返す奥崎謙三。終戦23日後に処刑が行われたことについて、そう易々と口にする関係者はいない。しかし殴ってまで口を開かせようとする奥崎。元兵士たちは「遺族が恥をかかないように」などと社会の変化も捉えられていない。奥崎は、語ることこそ償いだ、弔いだ、次の戦争を防ぐものだ、と言う。そして殴る。戦後世代の私たちは「語り部」に”語っていただく”ことしかできない。無理に口を開かせること