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【まんが】かげとあそぶ。 第10話 インスタントな地獄の門

平凡なOLまひるの家に突然押しかけてきた悪魔の少年かげ。天真爛漫で能天気なかげだが、石油の海を操る恐ろしい悪魔爪野つめのをたった一枚の羽の力でねじ伏せてしまう大きな力を持っていた。かげの力を恐ろしく感じるまひる。その上なんとかげは悪魔界のトップ大魔王をパパと呼び……⁉︎

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制作小話

話は続きますが、ここでちょっと寄り道です。
ストーリーとは関係ないのでここからは読み飛ばしちゃって大丈夫です。

話の主役は悪魔の「爪野さん」です。
爪野さん、変な設定ですよね。石油の海で人間を溺れさせるなんてシュールすぎるw
そんな爪野さんですが、元になった悪魔がいます。
それは、ダンテ著「神曲(地獄篇)」に登場するマレブランケという12人の悪魔です。

マレブランケの意味は「悪の爪」。姿かたちの設定に差異はありますが、鋭い爪と牙を持っています。
彼らの役割は煮えたがる瀝青(アスファルト)の池に沈んだ罪人たちを見張り、浮かんできたら沈めること……

怖いですけれど、シュールですね♪

そんなわけで、初期の設定ではまひるが溺れるのは石油の海ではなくアスファルトの海でした。
でもさすがにそれではゆでだこになってしまう。
また、最新の科学の力を駆使すれば化学反応で常温でも液体にすることは可能なようでしたが、悪魔がアスファルトを最先端のテクノロジーで液化させるっていうのもさらにシュールだったので、何も手を加えなくても常温で液体の石油に変えました。

しかし、そもそも瀝青に沈めるってなんなのでしょうか。
日本人の私にとってはかなり変わった設定に思えます。
確か神曲はイタリア生まれの叙事詩だったはずなのですが、イタリアではメジャーなお仕置きの方法なのでしょうか(そんなわけはない)。
もしイタリア文化やイタリア文学に詳しい方がいらっしゃったらコメント欄でいわれを教えてほしいです♪

以上、制作小話でした。

まだまだ未熟者ですが、もしサポートいただけたら資料購入に活用させていただきます😌✨