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赤ちゃんの泣き方にも個性があるのに聞き分けができるのはどうして?

「新生児の赤ちゃんの泣き方には主に5種類あります」とお話しすると「泣き方は人それぞれだし、個性があるのでは?」と聞かれることがよくあります。

もちろん赤ちゃんにも個性はあり、大きな声で力強く泣く赤ちゃんもいれば、「ふぇーん」という感じで泣く赤ちゃんもいますよね。

それでも、ダンスタン・ベビー・ランゲージが使える時期である生後0−3、4ヶ月の間は、5種類の泣き方の聞き分けが可能です。何故なら、このメソッドではほぼ全ての赤ちゃんが持つ「原始反射」によって出る音を聞き分けているからです。

以前も書いたのですが、聞き分けができる原理はしゃっくりとくしゃみを聞き分けられる原理と同じです。

しゃっくり

体の中で何らかの欲求が生じたり、刺激などの要因があったりすると、意識しなくても体が欲求や要因に対処しようと反射的に動きます。そして、体が反射的に動いたり反応したりした時に声を出すと独特の音になります。その独特の音を聞き分けることで原因となる欲求や要因を判別することができるのです。くしゃみもしゃっくりの仕方にも人それぞれ個性はありますが、それでも誰かがくしゃみをすれば「くしゃみだ」、しゃっくりをすれば「しゃっくりだ」と瞬時に聞き分けることができます。

新生児の赤ちゃんは多くの原始反射を持って生まれてきます。新生児のうちはまだ自分の意思で体を動かすことができないため、意識しなくても体が勝手に動く反射作用によって生命を維持する必要があるからです。この原始反射は人種に関係なく、ほぼすべての赤ちゃんに見られます。

ただし、全ての赤ちゃんが5種類の泣き方を同じくらいの頻度でするわけではありません。赤ちゃんのニーズは一人一人違うからです。例えば、なかなかゲップが出ていかず、空気がたまってしまいがちな子は「ゲップがしたい」の泣き方を頻繁にします。おむつが濡れても平気な子は「肌の不快感」が理由で泣くことはあまりないでしょう。

また、月齢が上がっていき、赤ちゃんが自分で体を動かせるようになってくると、赤ちゃんの個性はもっと顕著になります。そして、生理的欲求だけではなく、様々な感情で泣くことも増え、泣き方のバリエーションも増えてきます。ダンスタン・ベビー・ランゲージが使える時期が生後0−3、4ヶ月に限定されているのはこういった理由からです。

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