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情報を斜め読みする意味

あんたもあふれかえる情報に翻弄されているかい?

仕事にせよプライベートにせよ、俺たちの周りに流れては消えていく情報の量はどんどこ増えていっていることだけは間違いがないと思うんだよ。

これは想像に過ぎないんだけれど、これだけの情報が作られちゃあ消え去っていく中で、ほとんど流通していない情報ってのもめちゃくちゃあるんだと思う。

まあ、俺のこの記事もその一つだとは思うけれどね。

これはある程度は仕方のない部分がある。
なんつってもヒトの時間は有限なんだから、その時間を割いてまで情報を処理するメリットがあるのかって話だもんね。

で、当然ながらそのメリットの有無ってのを判断するためには、その情報を吟味しないといけない。
でも吟味するためには読み込む時間がいる。

なんたるジレンマだって思うよな。

そんな中でちょいちょい出てきている「要約」に対するニーズってのがあるように見えるんだよな。

今回はこの要約ってものについて考えてみる回だ。

ちっと俺たちの中を通り過ぎていく情報について思いをはせてみようぜ。


ヒトが処理できる情報量

まずは俺たちが処理できる情報量ってのがどのくらいあるのかってことからだよな。

いきなりでなんだけれど、とりあえずAIに聞いてみた。

俺:
一般的に400文字の文章を理解するのにつかわれる時間はどのくらいだろう?

AI:
読者によっても読書速度に幅があるでしょう。 概ね1-2分程度で400文字程度の文章が読めるのが一般的だと思います。

なるほど、原稿用紙1枚あたり2分くらいってことか。

例えば通勤時間が片道30分っていうワリカシ夢のような環境で働いているヒトがいたとしてだ。
その半分を何らかの情報処理に使っているとすると、片道15分だから、ざっくり原稿用紙7~8枚くらいの情報を処理できるってわけだ。

ネットの記事で行けば、2~3個くらいって感じかな?

日々、どっぷりと自分のために何かを読み込む時間をやりくりできているヒトってのはレアだと思うから、この片道2~3個の記事の一つに自分の投稿が入ってくるのかどうかって話なんだよな。

タイトルで世の中を把握する

で、当然ながら2~3個の記事で世の中の動きを把握できるわけもないから、その時間をどうやって効率的に使って世の情勢を把握するのかって話になってくる。

当然ながら、一つ一つを深堀していく余裕なんてのは微塵もないので、いろんな情報の「タイトル」だけを斜め読みして情報をつまみ食いすることになる。

ニュースサイトのタイトルだけ見て、気になるやつだけ読むとかあんたも日常的にやっているだろ?

で、タイトルだけで、誰それがなんか悪いことした、だの、また○○が値上げしただの、そんなことを深堀することなく把握することになる。

キャッチーなフレーズに飛びつくってのは流行語大賞なんてイベントが成立していることからも明らかだもんな。

そんな情報の把握のしかたをするヒトが大半だとして、致し方ないことだけれども、あんまり戦略的に世の中をとらえていく気持ち的な余裕を持てているヒトってのはレアになってくるよな。

ヒトの意図を介さない要約

で、こっからは完全に俺の想像だけれどAIの浸透の速さを考えると、俺たちの手元につく大半の情報はすでにAIによる取捨選択って要素をはらみつつあると思うんだよな。

Googleニュースに出てくる話題も、俺たちの検索行動をはじめとする多くの行動情報をもとに選出されているわけだしね。

多くのセンサーがネットにつながっていく方向性は変わらないだろうから、AIのインプットになる情報はこれからも増え続けていくんだろう。

そして、その入力情報をもとに、ヒトの反応が理にかなっていると判断されたものに情報は集約されていく。

俺たちは今よりもっと「考えなく」なっていくってわけだ。

ぶっちゃけ、それが良いことなのか悪いことなのかは俺には判断がつかない。
最終的に「理にかなった」選択がシステマティックになされていくのは意味がありそうだ。
でも、それが個人個人の幸せにつながっているのかってなると、途端に話が難しくなる。

なあ、あんたはどう思う?

考えることをやめた俺たちは幸せを手に入れることが出来ると思うかい?

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